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8-1、【番外編】いざ、ラスベガスへ! ページ17

大貴「やったぜ!とうとう日本脱出だ!」


涼介「楽しみだなぁ、毎日パーティなんて」


貴方「どうせ女の子目当てでしょ」


圭人「わからない言葉があったら任せてね」



ラスベガスへの豪華客船ツアー。

それは、誘拐作戦の身代金10億を、せっかくだからパーっと使おうと企画されたものだった。


船の中にはバーやレストラン、ラウンジ以外にも運動のためのプールや体育室、サウナ、さらには映画館、売店、美容室、郵便局、銀行、病院など、街にありそうなお店や機関は全て揃っていた。


何でも揃う豪華客船に胸を膨らませる有閑俱楽部一同。

パーティの衣装に着替えて、浮かれ気分で会場へ入ると、そこには…



雄也「な、なんだこれ…」


慧「これ、養老院のパーティじゃないよね…?」



年のいったおじいさんやおばあさんが、優雅にダンスや食事を楽しんでいた。

カワイイ子とダンスを踊れると思っていたメンバーは少々肩を落とす。



宏太「こういう豪華客船は大金持ちの老夫婦がほとんどなんだよ、あとは新婚旅行とかね」


涼介「知ってんならもっと早く教えてよ…!」


侑李「涼介、カラコンまでして気合入ってたのにね」


慧「あっ、でも結構…」



素敵なお姉さまを見つけて慧が微笑んで近づいて行くと、



「キモノ、スバラシイ!」


光「え、え…俺ら?」


裕翔「すごい…なんか目立っちゃったね」



着物を着ている光と裕翔が珍しいのか、外国人のお姉さま方は慧を素通りして2人の方へ群がった。



貴方「ふふ、慧、私が踊ってあげるわよ?」


慧「な、なんだよ…着物着てるだけだろー!」



不貞腐れていた慧だったが、気を取り直してAと踊り出す。

この船の中でも1番若いので、踊っている2人はもちろん、
有閑倶楽部メンバーは全員目立っていた。



涼介「A、次は俺と」



そう言って慧からバトンタッチし、今度はAと涼介がダンスを踊る。
すると、それを見ていた他の客がはやし立てはじめる。



「素敵なアトラクションですわね、プリンセス」


「まぁ、プリンセスったら!」



涼介「…ね、俺英語わかんないけどさ、さっきからプリンセスって単語聞こえるんだけど…」


貴方「お客さんそう言ってるわ。確かに涼介は美人だけど…男に見えるわよ?」



2人が首を傾げていると、パーティ会場の入り口がざわついた。

振り向くとそこには、薄い髪色に白い肌、涼介と瓜二つの女の人が立っていた。

8-2、プリンセスと涼介と→←・



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作者名:真波 | 作成日時:2017年10月28日 19時

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