私の隣には1人の王子さまと神様がいます！ (ページ39)

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88話ページ39

87話 Aside

2人でこの玄関をでて、【行ってきます】と言えるのがとっても幸せだった。ただ.....どうしようもなく幸せだった。

本当は怖かった。

行ってくれないかもっていう気持ちもあった。

でも、やっぱり由希くんは受けとめてくれた。

【ありがとう】って、確かに言ってくれた。

こんなことなら何度でもするよって本当は言いたかった。

でも、まだそこまでは勇気が出なかった。

それでもまた、チャンスをくれる。

そう思わせてくれる由希くんがやっぱり好きで。

思い出を作りたいって言ってくれた由希くんが、たまらなくって。

忘れてしまった。

神童家のことも許嫁のことも。

そのくらい由希くんは凄い人で。

私はベタ惚れなんだって。

きっと私達が一緒にいたら、引き離されてしまうんだろう。

それでも、私には自信があった。

ずっと由希くんを愛している自信が。

私は.....由希くんとなら何をされても幸せになれる.....

そんな気がした。

伝えよう貴方にあの桜のように萌えるように咲いた想いを。

そう思った。