私の隣には1人の王子さまと神様がいます！ (ページ4)

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53話ページ4

ガラガラッ)家のドアを開き由希達が帰ってくる。すると玄関には見慣れない靴がいくつかあった。

由希「あれ？今日って誰か来る日だっけ？」

A「私は何も聞いてないですけど…」

2人が玄関で困惑していると奥から紫呉が顔を出した。

紫呉「あ、お帰り。由希くん、神童さん。」

紫呉は待っていたかのようにこっちに近づいてくる。

由希「ただいま。紫呉、この靴誰の？」

直ぐに聞きたかった事を聞こうとする。

紫呉「草摩の家の人達が来てるんだ。」

由希「草摩の……」

草摩と聞いて、少し由希の顔が強張る。もしかすると自分と茜のことで何か言いに来たのではないかととても不安になって少し俯いた。

それを察したかの様に安心させる様に紫呉がいった。

紫呉「大丈夫だよ、由希くん。あの人じゃないから。」

由希「え？……」
意外な答えに少し驚いて顔をあげた。
続けて紫呉は指を折りながらメンバーを挙げていく。

紫呉「はーさんと春に紅葉……」

由希「あぁ。その辺りの人か……」
紫呉の言葉に由希がホッとした表情になる
紫呉「後、あーや。」
ことは無かった。
由希「……ちょっと俺出てくる。」

直ぐにドアの方に手をかけ、もう一度外に出て行こうとする。それを必死に呼び止める紫呉。

紫呉「ちょっとちょっと待って由希くん、あーやが面倒くさくなるから出ていかないでぇ～神童からもなんか言ってぇ！」
Aにまで助けを求める紫呉にAは無理矢理会話を繋げようとする。
A「あ、えと、あーやさんとは？」

なんやかんやで気になっていたことだ。
必死な紫呉と出て行きたい由希の中、Aは遠慮がちに言った。

すると、由希がドアから手を離してこちらを向いて答えた。