67話 ページ18
一方Aは…
待ってるって言ったけどやっぱり長いなぁ……
この家の中に由希くんはいるのかぁ……
そう思い門の奥を見つめる。
あのお母様に何もされないかなぁ……
やっぱり好きだなぁ…由希くんのこと……
行きたいなぁ…
由希くんは私をどう思ってるのかなぁ……
今更この話し方はやめられないし、そのことは由希くんも認めてくれてる。
だけど由希くんは私をどう思ってるんだろう…
あぁ…知りたい……
ぼーっと一点を見つめているAを見て紫呉は言う。
「はーさん‼神童さん大丈夫かな‼なんかずっと遠く見つめちゃってるんだけど‼ヤバいんだけど‼1回診察した方がいいんじゃっ！？」
「そうだな…1番いい薬が今いないからな…」
はとりはいたって自然な表情で言った。
「いい薬って！？」
いい薬イコール由希ということに紫呉は気づかずにまだ焦っている。
「全く、由希ももう少しこっちの方面のことを片付けてから行けばいいものを……」
はとりは過去の恋愛を思い返し懐かしそうに呟いた。
「ちょっとはーさん！僕はスルー？！」
紫呉の悲しそうな叫びが車に響く。それでもAは紫呉達に目もくれなかった。外はもう日が昇り太陽が眩しいくらいになる。
「紫呉。」
はとりは紫呉を思い出したかの様に紫呉の名を呼んだ。
「はい？」
突然名を呼ばれ馬鹿みたいな返事をする。
「今日くらいいい感じになるんじゃないか？」
Aに目線をやって意味深に言った。
「はい？」
紫呉は意味が分からず同じ言葉を繰り返してしまい、はとりの方をずっと見つめることしかできなかった。
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- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーカラー
あずきいろ
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作者名：翼 | 作成日時：2019年1月19日 0時
