61話 ページ12
A「おまたせしましたっ！！」
Aが息をきらして階段を下りてきた。
紫呉「じゃあ、由希くんの隣座って。」
A「え！？由希くんの隣ですかっ！？」
紫呉「なにかあった？」
意地悪そうに紫呉が言うと
A「その…ちょっとだけ緊張します……」
はとり「なるほどな。」
紫呉「あ、はーさんもう気づいたね。」
はとりもAの気持ちを察したようだ。
A「？」
Aは2人を疑問に思いながらも由希の隣に座った。
しばらく車で走っていると、Aも寝落ちてしまった。時々ある街灯が眩しい。
そんな中大人2人は今後について話をしていた。
はとり「いつまで彼女をこの家に、由希の隣にとどまらせておく気だ？」
紫呉「何が言いたいの、はーさん？」
はとり「無理だからな。2人が結ばれるなど。」
紫呉「そんなの知ってるよ。でも、彼女ならって言う期待もあるんだ。」
はとり「無理な期待なんてするな。壁が高すぎる。いつかこいつらは一緒にいることが辛くなるぞ。」
紫呉「それは、過去の経験からのアドバイス？」
はとり「世の中には逆らえないものがある。」
遠くを見つめながら言った。
紫呉「……そっか………でも僕は見守りたいな。だって彼女、あの茜ちゃんに反抗して言ったんだよ。許嫁ならもっと由希くんのこと知っててよ……って。」
はとり「……」
紫呉「茜ちゃん、何も言えなくなってた……彼女にはきっと、力があるよ。」
そう言ったのを最後に2人の会話は途切れた。
お互い、何かを考えているようだった。
紫呉(神童さん……2年生は頑張り時だね…)
車のスピードが上がっていく。
ー夢の中のAをおいてー
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーカラー
あずきいろ
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作者名：翼 | 作成日時：2019年1月19日 0時
