｢ストレートとロックひとつずつで。｣ ページ13
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これの、と指差しで頼んだ酒はものの数分で俺たちの元へとやってきた。俺は焼酎のロックで、ストレートは目の前に座っているジンの。退院から然程経っていないが、医者には飲み過ぎと吸い過ぎには気を付けてとだけ言われている。
｢勢いで誘っちゃったけど、ヒョン今お酒とか大丈夫なんですか？｣
｢あぁ、飲み過ぎなければ大丈夫みたいです。俺も心配でしたけど｣
｢お待たせ致しました｣
無愛想な店員がカルパッチョをテーブルに置いて去っていく。準備は整った。
｢乾杯｣
グラスとグラスのぶつかる音。飲みなんて久々で、急とは言えど俺も少し楽しみにしていた。直後喉を鳴らしながらストレートを一気に飲み干したジンはさぞ嬉しげに口を開いた。
｢Aヒョンと飲みなんて本当に久々！｣
俺は貴方と飲むのは初めて、なんて言えるはずもなく取り敢えず少し笑って彼を見る。その先には上機嫌に鼻歌を歌いながら次の酒を選んでいる姿があった。
｢ちょっ、飛ばし過ぎ｣
｢今日は飲みたい気分なんです…っていうか｣
ヒョン敬語やめて下さいよ、少し怒ったみたいにジンは言った。それに反射的にうん、と言うと心底満足そうな顔でにっこりと微笑んでくる。その顔は何というか、その……うん。こいつを可愛がっていた理由がわかったような気がする。
｢失礼致します。ご注文をお伺いいたます｣
｢はい。これのストレートもうひとつと、これと.....｣
いつの間に呼んだのか分からない店員、永遠にも思えるような注文。一体何品頼んでるのか途中から俺は数えてないぞ。
俺は何が心配かってジンがどれ程酒が強いのかが分からないから心配なのだ。酔い潰れられても困るし、仕事に影響が出たりしたら.....、そう思いはしたものの。
｢ソークジーン...起きろ｣
｢A、ヒョン...｣
結局テンションの上がったジンを止めることは出来ず、眠りこけているジンをどうやって家に返せばいいのか、という事に俺は頭を悩ませていた。
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切れない寝息とコール音、諦めかけていた。→←その時は多分来ない。
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あさなぎ(プロフ) - ふみさん» コメントありがとうございます。そう言って頂けて嬉しい限りです＾＾更新の方既に若干停滞気味ですが、更新をお待ちくださいませ。 (2018年9月2日 20時) (
レス) id: cbe2f71005 (このIDを非表示/違反報告)
ふみ(プロフ) - コメント失礼します。もう最初からどんな展開になるのかドキドキが止まりません！笑笑続きも楽しみにしています！ (2018年8月27日 18時) (レス) id: 4c89c9c4d9 (このIDを非表示/違反報告)
あさなぎ(プロフ) - 、さん» 発見頂き有難う御座います。私の不手際によるミスで不快な思いをさせてしまい、大変申し訳御座いませんでした。 (2018年8月9日 0時) (レス) id: cbe2f71005 (このIDを非表示/違反報告)
、 - オリジナルフラグちゃんと外しましょう。違反行為です (2018年8月9日 0時) (レス) id: 15b5e77389 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あさなぎ | 作成日時：2018年8月9日 0時
