いつもシてること kwmr&fkr ページ18
kwmr side
「っでさぁ、山本ったらめっちゃ赤面して俺を見つめてくるわけ!」
...僕はさっきから何を聞かせれているんだ?
ここは居酒屋。伊沢からご飯に誘われるなんて滅多にないからびっくりしたんだけど、
いや僕惚気話聞きに来たわけじゃないんだが??
「でね、山本まじで可愛く鳴いててさ、俺理性ぶっ飛んでそれで」
「伊沢、僕何聞かせれてるの」
えへへ〜っとこっちを見て笑う伊沢。
伊沢と山本は少し前から付き合っている。
伊沢が山本の話をしだしたら酔っている証拠。
でもこんなに酷いとは。
「伊沢、いっつも山本にそんな事してんの?」
そう言うと伊沢は、
「え、河村さんとふくらさんはそういうことしないの?付き合ってたらキスとかHとかするんじゃねぇの?」
な、何をそんな当たり前かのように言うんだあなたは。
伊沢って結構こじらせてるんだよな。
直接好きって言った方がいい絶対いいはずなのに、僕のところに来て
「山本かわいいいいいいいいいいいぃぃぃぃ!!!!」
とか言って悶えてる。
「伊沢さぁ、話聞いてたら付き合ってから山本泣かせてばっかりじゃん。あと、恋人になったからってそういうことはめちゃくちゃ早くはしないと思うんだけど違う?」
「えぇーーー???そうなのー?」
そう言って伊沢はまたお酒を口に運ぶ。
「あぁぁーもう伊沢飲みすぎだって......」
僕はそういうことに興味がないわけではない。
ただ、ふくらはそういうことを望まなそうなだけ。
僕達が付き合ったのもつい1ヶ月ほど前のことで、僕達の関係はさほど変わらなかった。
あーあ、僕はこれからも伊沢にそう言われ続けるのか...
「伊沢、そろそろ帰るぞ」
続く⬇
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作者名:ゆい | 作成日時:2022年3月21日 23時