１２ ページ12
.
“これからちょっと忙しなるし会えへんわ”
眉毛を下げて子犬のような困った顔でそう告げた私の想い人は
本当にぱったり、連絡も来ないし、お店にも顔を見せなくなった
やっぱりそんな薄い関係か、
彼女だったら連絡くらい貰えたのかな、って
そんなこと分かってるのにまた落ち込んだりして
そう思っちゃう自分にも呆れて
だけどやっぱり気になる、なんていう無限ループを繰り返してた毎日
店「今日はちょっと早いけどもう閉めようか」
ちょうどお客さんがいなくなったのを見計らって店長が口を開いた
「はーい」
入口の看板をCLOSEに変えようと外に出た時
大「...あれ？もう終わり？」
突然声をかけてきたのはただよしくんで
「あ、店長に言ったら多分開けてもらえるから言ってくるね！」
お客さんがいなくて閉めようとしただけだと思うからそう伝えたけど
大「あ！いやいいわ！」
「え、でも、」
大「...その代わり、Aちゃん今から付き合ってくれへん？」
突然の誘いだった
「...へ？」
大「あ、なんか予定あった...？」
そう伺うようにこちらを覗き込むただよしくんが
“誰か”と重なって見えて
「ううん...なんもない、けど」
つい正直に答えてしまった
大「ほんなら一緒に呑みに行こー！」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 109人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「関ジャニ∞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆんゆん | 作成日時：2017年8月25日 20時
