刹那に恋慕 ~ ｾﾂﾅﾆﾚﾝﾎﾞ~ (ページ11)

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亮は

私みたいな女の子が自分の周りにいることを

私はちゃんと理解してて

そこに関しては割り切れてると思ってるんだろう

だから私があの時電話を切ってしまった理由もわからないし

心当たりさえない

大体、前からあんな状況はきっと何度もあった

相手の女の子の声が聞こえなかっただけで

私と電話してる時にそばに居たことはたくさんあったはず

それを目の当たりにしただけなのに

こんなことでグチグチ言っているようじゃ

亮の望んでる“セフレ”としての資格はゼロ

好きだとかなんだって言ってくる女はダルいって

よく言ってる

だから私の気持ちなんて

“禁句”

であって

口に出すときっと絶縁

錦「...A？」

こんな苦しい関係

錦「どしたん、ボーッとして」

やめたいって

「...ううん、なんでもない、ごめんごめん( 笑 )」

そう思うのに

錦「んー、A疲れてそうやし今日はもう帰るか！」

まだ亮と一緒にいたい、なんて

「うん、そうだね」ﾆｺｯ

私は本当に相当なバカなのでしょう

亮「ふは、」ﾆｯ

ああ、お月様

私を照らしてくれるのはあなただけで

この夜を照らすのもあなただけだから

私たちを引き裂く朝がこないように

ずっと、照らし続けて、お願い

亮といさせて、お願い

目の前にまん丸に浮かんでる月に

きっと一生叶わない、そんなことを願った

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