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1歩踏み入れた森は木々は黒く染まり地面は乾き、この土地は終わったと人間ですら見るだけで分かるほど荒れ果てていた。
魔法使いはその土地に渦巻く怨念を直で感じただただこの土地の何もかもが苦しんでいることが読み取れる。

シノ「酷いな」
ファウスト「あぁ…」
ラスティカ「なんて可哀想なのだろう、この場の何もかもが悲鳴と悲しみに満ちている」
シャイロック「魔法化学の賜物じゃ無いことを祈ります」
ムル「そうだねー!」

踏み出す度に重くなる足、1歩歩く度歩幅が小さくなっていくのがとてもよく分かる。

シノ(ヒースが来てなくてよかった)

ヒースがこの場にいたら倒れていただろう。
実際シノも結構耐えている。正直キツい。気を抜けば"持っていかれる"と脳と心が言っている。
自分に加護の魔法をかけ少しでも自我を保てるように目的地まで歩いていき、5分後目的地へ到着した。

そこにはロングツインテールの見た目年齢は18歳ぐらいの女性が一段高いステージの様な所に立ち枯れた葉で赤い髪を揺らしながらマイクがセットされたマイクサンドを構え立っている。

ファウスト「君が元凶だな」
カグラ「君って言わないでくれるぅ?あーしの名前はカグラ!西の国のアイドル永遠の19歳でーす☆」
ムル「魔力からすると500歳は超えてるね!」
カグラ「はい、ちょっとそこー!shut up!!」
ラスティカ「シャラップ?」
カグラ「君遅れてんねー、黙れって…こ、と!」

東の2人の感想。
"なんだこいつは、舐めてんのか"
西の3人の感想
"狂ってて最高"

2つの国が相反する感想を抱いたところで本題に入る。

シャイロック「あなたがこれをしたのですか?」
カグラ「最高でしょ!?」
ファウスト「ここの精霊がどうなったか知らないわけじゃないだろう?」
カグラ「あー!あいつね!あいつちょーおもろかったの!!周りのザコ共の死体を泣きながら回収してたら段々どす黒くなって目だけになってバケモンになったんだからさぁ!!!」
ファウスト「もういい、喋るな。吐き気がする」
カグラ「話は最後まで聞けよ、若造。ザコ共を殺したのはあいつ自身なんだぜ?ま、あーしの魔法のせいだけどね!!」

ファウストとシノは額に青筋を浮かべている。
ムルはこの状況全てが面白いと言わんばかりに微笑み、ラスティカは悲しみを浮かべ、シャイロックは黙って話を聞いている。

カグラ「ファンサはここまで!」

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作者名:荒城の月 | 作成日時:2022年2月16日 23時

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