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レノックス)俺如きの魔法使いじゃ格好の餌食だからな
カイン)レノックスでもか……
オズ)強くても弱くても餌食だ。ここはそういう国だからな
窓の外を見ると先程より悪天候になっていた。
例えば今窓の外から私のことを見ていたとしても余程近づかない限り全く見えないだろう。逆を言えば一歩外に連れていかれでもすれば私を見つけるのは難しい。
赤い貴婦人)貴女様が賢者様?
晶)あ、はい
後ろから赤いドレスに身を包んだ女性が扇子を手に上品な笑顔で立っている。
赤いところを見ると西のお姫様か何かだろうか。
赤い貴婦人)私、西の国の王族の血縁の者です
晶)賢者の真木晶です
赤い貴婦人)噂に違わぬお優しそうな方ですわ
晶)いえ、そんなことはないです
赤い貴婦人)そして謙虚で淀みがない
いや、淀みまくってますけど。
赤い貴婦人)良ければ私と共に事業を始めませんか?
晶)あ、私はそういった権限はないので……
赤い貴婦人)是非とも西の国にいらしてくださいな。中央の国より刺激的ですわ
この人は気づいているのだろうか。
ここに中央の王子がいること、そして大半ここの班の魔法使いは中央に由縁があるということを。
赤い貴婦人)ふふ、それでは失礼
それだけ言い残すと貴婦人は去っていった。
カイン)……
アーサー)カイン、気にする事ない
レノックス)流石西の国ですね。中央の重鎮方も来ているこの場であの話をするなんて
アーサー)貴婦人は知ってて来たのかもしれないな
オズ)不愉快だ
レノックス)西の国は恐ろしいですね…
それから私は次に出入口担当のB班の所へ移動した。
今回何故私が移動して誰も私についてないかというとミーミラをおびき寄せる為だ。
勿論危険なのは承知しているが犯人はあぶりださなければならないと言う意見の元この作戦を実行することになった。
危険だけれど魔法使い達が私を見失うところへは移動しないし、他の班に移動する時は必ず前の班の人に送り届けて貰っている。
そして、この作戦中タイミングを見て私一人になり、その時にミーミラが襲ってくるかもしれないからそれを叩くというものだ。
ミチル)見てください!すごく美味しそう!
ルチル)わぁ!ほんとだね!食べてみようか
ミスラ)食べ物に凄いってなんですか。食べれるなら全部一緒でしょう
シャイロック)ネロが聞いたら怒ってしまいますね
晶)わ!わ!ミチル、ルチルこの料理も凄いですよ!
ミチル、ルチル)ほんとだ、凄〜い!
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作者名:荒城の月 | 作成日時:2022年2月16日 23時