3 ページ37
その話を聞き、クックロビンさんは分かりやすく青ざめた。
クックロビン)そ、それ絶対罠じゃないですか!
晶)ですよね〜
フィガロ)でも罠だと分かってても俺達が行かなければ世界のお偉いさん方は北の魔法使いの餌食になってしまう
クックロビン)そんな……
スノウ)まぁ、オズと北の魔法使いが居ればお尋ね者が来ることはなかろう
フィガロ)じゃあこのまま部隊編成を考えようか。クックロビン、後は任せて
クックロビン)はい、お願いします!
ペコリの頭を下げた後クックロビンさんは小走りで来た道を帰って行った。
フィガロ)さて、と
オズ)若い魔法使いは連れて行けない
フィガロ)言葉が早いな。でも、これに関しては俺も同意見。敵が態々舞台を北に選んだんだ。相手は確実に北の魔法使い。北の魔法使いに限って無いだろうけど団ならばもっと厄介だ
ファウスト)しかしオズと北の魔法使いだけでは人手が足りないだろう
スノウ)確かに。我らやんちゃ共の監視をせねばならんから賢者ちゃんを守れるかどうかは怪しい
ファウスト)僕も行こう。北で修行してた経験がある。無いよりかは役に立てるだろう
フィガロ)そうだね。俺の修行を生き抜いたんだなら大丈夫だろうね
シャイロック)西からは私とムルが行きます
フィガロ)南からは誰も行かせられないな。危なすぎる
オズ)中央もだ
ファウスト)僕も東からは行かせる気はない
シノ)俺は行くぞ、ファウスト
後ろを振り返るとシノ、カイン、レノックス、ミチルが一緒にやって来た。練習着を着ているのでさっきまできっと鍛錬をしていたのだろう。
シノ)強いやつがいるなら戦いたい
ファウスト)ダメだ
シノ)どうして
ファウスト)北の国は危険だからな
シノ)知ってる。自分の身は自分で守る
カイン)な、オズ。俺も行きたい
オズ)何故?
カイン)だって護衛だろ?騎士の出番じゃないか。まぁ、もう騎士でもないが
レノックス)ファウスト様が行くのであれば俺も着いていきます
フィガロ)まぁ、レノは別に連れて行ってもいいんだけどルチルとミチルを見てて欲しいんだよね
レノックス)……
ミチル)フィガロ先生!僕も行きたいです!
フィガロ)ダメだよ。北の国は本当に危ないんだ。流石に連れて行けない
よりにもよって行きたい派であろう4人が揃ってしまっている。なんて運の悪いことやら。
ミスラ)いいんじゃないですか?連れていけば
58人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:荒城の月 | 作成日時:2022年2月16日 23時