魔法使いの約束(その後)4

踊るのはあなたで、あなたは私 ページ35

魔法舎二日酔い事件の後、私はお酒の多量摂取を禁止された。
まぁ自分でも仕方ない思う。だって、前日の記憶はほぼ飛ばして気づけば下着でベッドで寝ているのだから。
誰も部屋に……来てたのかは分からないが誰も部屋に来ていなかったと信じたい。

その二日酔い事件から4日後。
私と各国の先生達で会議が行われる。
議題は私の中にいるマーリとアキラについて。外部的要因で現在2人は私の中から出ていけてない。
それについての会議。

ファウスト)賢者から呪いの類は感知しないが……
オズ)他者の魔力も感じない
フィガロ)不思議だね。なんでだろう？
シャイロック)気配を消すのに長けている魔法使いだとしてもここまで感知出来ないとなると他にもありそうですね
スノウ)むむむ……なにか覚えがあるような…
ホワイト)ないような……
フィガロ)ほらほら、頑張って思い出してください
スノウ)扱い雑〜
ホワイト)そういうとこよ、フィガロちゃん

うーんと全員が頭を傾ける。

フィガロ)王道に考えると二日酔い事件の日に賢者様を襲った奴だろうけど
ファウスト)その手がかりも気配も感じない
シャイロック)困りましたね
オズ)なにか変化は？
晶)何も無いです
スノウ)あれが初犯ならまた何か行動に起こすじゃろう
ホワイト)それまで様子見になりそうじゃが……
ファウスト)それでは何かあった時遅い。僕達がサプライズする予定が無ければ賢者はあのままだったかもしれない

明らかに得体の知れない何かに攻撃されているのは事実だ。だからこそ早急に対策を得なければならない。
その時魔法舎の窓ガラスがﾊﾟｼｬﾝ!と音を立てて割れた。

オズ)｢ヴォクスノク｣！

私は先程居た場所からオズの懐に引き寄せられた。
困惑していると私が先程まで居た場所に弓矢が刺さる。

オズ)大事無いか？
晶)はい、ありがとうございます
ファウスト)僕は飛んできた方向を見てくる
フィガロ)俺も行こう

ファウストとフィガロは飛んで窓の外へと出ていった。

シャイロック)魔法舎に弓矢……
スノウ)それに手紙が着いておる

普段魔法舎は隠されている。
なのにどうやって弓矢を飛ばしたのか、それに私を狙っての攻撃だった。確実な殺意が込められている。
スノウは弓矢に着いていた文を解いて文面を見る。

スノウ)……これは
オズ)どうした
ホワイト)招待状じゃな
シャイロック)文面は？

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