まほやく！(妄想)2

北の国 ページ29

スノウ｢賢者ちゃん！大丈夫！？｣
ホワイト｢誰にやられたんじゃ？｣
2人で飛びながら急いで駆けつけてくれる。
よしよしと抱きしめながら頭を撫でてくれるので双子サンドに甘えながら私は平静を取り戻す。
私が勝手に泣いてしまってて……というと更にギュッと強く固く抱きしめてくれる。
スノウ｢そうかそうか、辛かったのう｣
ホワイト｢もう大丈夫じゃ。我らがおるからのう｣

ミスラ｢泣かないでくださいよ｣
一見冷たい言葉だがミスラの表情は困惑を表していた。何をしたらいいのか、どうしたらいいのか、賢者の涙にミスラも弱ってしまう。嫌ではないし鬱陶しいとも思わないが何故か罪悪感が浮かぶ。
とりあえず何をすればいいのか分からなかったので私の隣に座り、背中をさすってくれた。
落ち着いてからミスラに話をする。
ミスラ｢はぁ……あなたも大変ですね｣

オーエン｢可哀想な賢者様。いくら泣いたって何もならないのにね｣
ゆっくりと歩み寄ってくる白い服装に包み、薄ら笑いを浮かべているオーエン。
私の横に立ち、私を見下ろす。
今でも覆い隠せそうなほど近くで彼は私の涙を見て段々と目を細めていった。
そして、私は彼の綺麗なオッドアイを見て心が落ち着いていく。すみません、大丈夫になりました。ありがとうございますと目を擦りながら伝える。
オーエン｢何勘違いしてるの。気持ち悪い｣

ブラッドリー｢1人で泣いてんじゃねぇよ、賢者｣
雑に葉を踏む音が聞こえそちらを振り向くとブラッドリーだった。迷いなく私の正面に立ち、腕を引っ張って私を立たせた後ズボンの汚れを落としてくれる。すみません、ありがとうございます……とまだ泣いていると頭をポンポンし、大きな手で私の涙を拭う。何かあるなら言えと言われたので私は分からないんですと分からないながらも全てを話す。
ブラッドリー｢ははっ！なんだそれ！まぁ、怪我じゃなくて良かったわ｣

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