まほやく！(妄想)2

南の国 ページ21

(姉も魔法使い)
フィガロ)はいはい、分かった分かった。取ってくればいいんでしょ
本当は分かってないだろう、というか分かろうとしないだろうと思われるこの男は私の弟。
雪の雪崩で奇跡的に生き残った私達姉弟。私達は神として村で崇められていたが村が潰れ現在は双子先生の屋敷で過ごしている。
素直に言うこと聞きますって言えばいいのに意地はってるところが可愛い。

(姉も魔法使い)
ルチル)姉様！ジャーン！！姉様を描いてみたんです
そう言ってルチルはスケッチブックを私に見せてくれる。私を描いてくれたというその事実が嬉しくて思わずルチルをギュッと抱きしめる。
母様が居て、父様が居てルチルもいる。こんな平和が続けばいいのにと心の底から願うばかり。

(姉も魔法使い)
レノックス)体に障ってしまう
レノと違い体の弱い私は体が大きくて強いレノにいつも助けられる。
レノに再開出来たのは南の国で羊飼いをしている時だった。昔私は南の国へ逃げていた為引け目を感じていたが、それでも私を姉さんと呼んでくれる。
でも私はどこかで感じてしまう。レノは今何かを探している最中で私の元から居なくなってしまうのだと。

(姉は魔法使いではない)
ミチル)母様が死んだのは僕のせいなのでしょうか……。
母様はミチルを産んだ時に亡くなった。代わりに私がお母さんとして頑張らなきゃと毎日過ごしているとミチルが夜泣きをし、私はミチルを寝かしつけていた。するとミチルが聞いてきたのである。
ミチルのせいじゃないよ。ルチルも父様も母様もずっとミチルを待ってたんだよと話しかけるがぐすってしまっている。
もし私が魔法使いだったらルチルがミチルを助けて私は母様を助けられたのだろうか。なら母様を殺したのはもしかしたら私なのかもしれない。

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