まほやく！(妄想編)

ラスティカ＋南の国 ページ50

ラスティカ｢僕の愛は花嫁の為にあります。ですが僕は皆を愛していますよ、もちろん賢者様も｣
最大級の愛は花嫁のものだがラスティカは世界を愛してる。彼は嫌いなものの方が少ないのだろう。
包丁を持ってるのに両手を広げて賢者に近づき賢者が身構えると止まって賢者を見つめる。その目はとても優しいものだった。包丁が手から滑り落ちると思わずラスティカの胸へと飛び込む。ラスティカさ賢者を抱きしめごめんなさい…と泣いている賢者の頭をゆっくり撫でる。
そこで賢者の意識が元に戻りえ？とラスティカの顔を見るとラスティカも？な表情を浮べその場だけ時間が止まったかのようになる。
そして綺麗に土下座する。
ラスティカ｢綺麗な土下座ですね｣

フィガロ｢んー…、｣
と、目線を横にずらし頭をかく。
こんな女性見慣れてる。というか大体自分に好意を寄せる女性のアプローチの仕方はこうだったし他にも恨みを晴らすとか言って女性によく刃物を向けられた経験が多い為正直いって面倒臭い。
籠絡させられなかったのに呪いごときが賢者に愛を囁かせるとはと腹が立つ。
速攻でポッシデオを決めて賢者を元に戻すと綺麗な土下座をするものだからからかいたくなる。
フィガロ｢嬉しいな、賢者様が俺を○ろしたくなるほど俺を愛してくれてるなんて｣

ルチル｢愛は誰かの幸せと安全を願うもので愛は押し付けるものではないと私は思います｣
包丁を見るなり怖かったがあまりにも悲しい愛で思わず胸が痛くなる。押し付けるものではないと言ったように彼もこれが正しいと押し付けるのではなくあくまで一個人の意見として発言する。
言った言葉にはちゃんと責任を持ってるしそれで逆上されて斬りかかりに来ても覚悟はしてた。
だが予想に反して賢者が更に泣き出してしまい近づいて背中を撫でる。
撫でてると突然泣き止んで蹲ってた体制のまま土下座に以降される賢者を見て微笑ましく想う。
ルチル｢包丁は料理する時に使うものです、分かりましたか？｣

レノックス、ミチル次に続く

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