まほやく！(妄想編)

東の国 ページ33

ファウスト「……痛いだろう、賢者。すまない、気づいてやれなくて」
傷を見るなりおい！何してる！と刃物を取り上げられてしまう。
返して！！とファウストの両腕を掴むとファウストが私の両腕を優しくつかみ返して落ち着くんだ賢者と宥めてくれる。
その後傷を治して事情を聞いてくれる。
賢者の抱えている気持ちに気づけたならこんなことにはならなかったのにと自分を責めるので皆さんのせいじゃないですよと誤解を解こうと頑張る。
ファウストが精神を落ち落ち着かせるおまじないを教えてくれた。

シノ「やめろ賢者！」
そんな短いのに全力な言葉を聞いた事がなくてびっくりする。
速攻刃物を取り上げられてその刃物を魔法で壊す。
あっ……とシノの方を向くと血塗れの左腕を見てシノが苦い顔をする。
何をしているのか分かってるのかと問い詰めるような言い方に分かってるよと意志を伝えると……そうかと予想外な反応が返って来る。
分かってない！とか言われるのかとちょっと怖かった。
そのそうかと言った意味は表情が物語っていた。
とても苦しそうな、悔しそうな顔をしているのでどうしてそんなに苦しそうなんですかと尋ねると
シノ「苦しいのはあんたの方だろ」
と、私の左腕に包帯を巻いてくれる。

ヒースクリフ「賢者様、一緒におじやをつくりませんか？」
腕を見た時ヒースクリフは血にびっくりして後ろに1歩下がりそうになる足をそのまま前に向け私の横に立ち賢者様、刃物を渡して頂けませんか？と優しく手をのばす。
刃物を渡すと魔法で刃物を消してしばらく沈黙が続く。
その後私に向けた泣きそうな笑顔でおじやを一緒に作ることを提案してくれる。
気分転換やその時に話を聞きたいと思っているがまずはフィガロの部屋へ行き手当をする。

ネロ「バカ！！！なにしてんだ！！！！」
部屋に入ってきて早々腕を切ってるのを目撃して怒りながら刃物を没収。
返して！！とネロに飛びかかるように刃物を取り返そうとするが刃物は上に上げられて届かない。
魔法で刃物を消された後ゆっくり落ち着かせてくれる。
ハーブティを飲みながら。
話を聞いてくれたネロはいつも俺達はあんたに頼ってる。あんたも俺達を頼ってくれてもいいんだぜ？……期待に添えるかどうか分かんねぇけど。
と頭を掻きながら少し照れくさそうに言うので思わず笑ってしまった。
後でこっそりフィガロに相談に行くかもしれないが彼は私の左腕に包帯を巻いて包帯を見えないよう魔法をかけてくれた。

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