まほやく！(妄想編)

南の国 ページ25

フィガロ「おや？賢者様。賢者様は濡れるのが好きなのかな？」
なんかどういう意味だと言いたくなるようなずるい声が聞こえて来るので後ろを振り向くと雨の中歩いてくるフィガロの姿があった。
魔法で雨を弾いてるのだろうか全く濡れている様子はない。
今日だけ好きですよと答えるとなら濡れるのが好きな今日を存分に楽しむといい。このフィガロ先生もいることだし風邪をひいても安心してと微笑む。
なんだか怖かったので魔法舎の中へ入る。

ルチル「まぁ！賢者様！楽しそうですね！」
まぁ！賢者様の時点でちょっと怒られるかと思ったが案外乗る気で外に飛び出して来る。
濡れてしまいますよ！と思わず声をかけると今日だけ特別です！と元気に優しく言う。
無闇に事情は聞いてこないが賢者様の隣で少しでも賢者様の苦しみが消えることを願って今出来ることをする。
とにかく賢者様を1人にはしない。

レノックス「賢者様。風邪をひいてしまいます」
気づけば傘を持ったレノックスが立っており傘をさしてくれる。
ただ傘が1本だけしかなかったのだろうかその傘を私にさしてくれているためレノックスが濡れてしまう。
レノックス、濡れてしまいますよと声をかけると大丈夫ですよ、魔法使いですからと優しく微笑む。

ミチル「賢者様！傘を持ってきました！」
きっと傘を忘れて行ったのだろうと傘を持ってきてくれるが想像してた反応と違ったので何かあったのですか……？と心配そうに聞いてくれる。
大丈夫だよ、ただそういう気分だっただけと伝えると何かあったら何でも言ってください！僕達は仲間ですから！と胸を張って元気に言ってくれる。
ありがとう

もし誘拐されてしまったら(中央の国)→←西の国

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す