まほやく！(妄想編)

北の国 ページ22

スノウ「賢者よ、風邪を引いてしまうぞ？」
ホワイト「もし風邪をひいても我らが世話してやろう！」
窓際に絵を置いてギリギリの距離だが絵から飛び出して迎えに来てくれる。
傘を持ってない代わりに2人が優しく頭を撫でてくれるから自然と緩んだ微笑みが溢れ出る。
翌朝風邪をひいてないか確認しに私の部屋に来てくれたので昨晩のお礼に私は2人をギュッと強く抱きしめた。

ミスラ「雨ってどうしてお腹に溜まらないんだろう」
いつのまにかミスラが私の横に座っている。
雨を食べようと、飲もうとしてるのか上を向いて口を大きく開けている。
風邪をひきますよと私が声をかけるとこれくらいじゃひきませんよ。と何かを思い出したかのように頭を鷲掴みにされる。
急に何かと思っていると人間はすぐ病気になりますからね、あなたが倒れたら面倒なんですよ……と強引に魔法舎の中へ戻される。

オーエン「へぇ、賢者様は風邪をひいて心優しい魔法使い達に心配かけたいんだ。皆の優しい心を弄んで楽しい？」
突如目の前に現れる。
オーエンは心配してくれますか？と聞くとするわけないでしょと即答される。
心配する人がいるのだから中に入れって言ってくれたのだろうなと一瞬自己解釈しようとしたがただ意地悪言われただけなんだろうなぁと思う。

ブラッドリー「毎日同じ出来事はつまらねぇよな」
そう思うだろう？と私の隣に座って空を見上げる。
私はてっきり何してんだって言われるのかと思ったが何かを察してくれるブラッドリーはやはりリーダー性があるんだなと思った。
魔法で自分たちの周りをドーム状に囲い雨が私達を避けていく。
外に居て傘も刺してないのに雨が当たらない不思議な感覚がとても楽しかった。
メシでも食いに行こうぜと誘われ2人でネロの部屋へ向かったのだった。

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