まほやく！(妄想編)

帰りたいと言ってみた ページ3

4月1日、エイプリルフールの日にボソッと真剣な顔で「元の世界に帰りたい」と言ってみた。

中央の国

オズ「…いずれ時は来る。永遠なんてものは存在しない」
真剣に受け止めてくれる。
彼自身エイプリルフールだと気づいてない。
オズがいうのだから賢者自身嘘で言ったつもりなのに少し泣きたくなる。

アーサー「もう少しお待ちください。帰れる方法を目つけだしてみせます」
真っ直ぐ私の目を見て言ってくれる。
その真っ直ぐな眼差しに感謝しつつも自分は嘘をついてるわけだから申し訳なくなる。

カイン「そうだな、帰りたくなるよな。大丈夫、俺たちが無事に帰れるようサポートする。だから心配することはない」
そう言って頭を撫でてくれる。
光属性とはこういう事を言うのだろうと確信する。
カインに抱きつきたくなる衝動を抑える。

リケ「……賢者様はこの世界が嫌いですか？」
だから居たくないのですか？と勘違いをさせてしまう。
違うんだよ、みんな大好きだしこの世界も大好きだよ。
エイプリルフールだと言うことを告げるとこんなこと言うなんてありえないですと言いたげな目で見てくる。

北の国

スノウ「そうじゃのう、やはり元の世界が恋しいか」
ホワイトを失ってきっと1番元の生活の憧れを共感してくれる。
大丈夫、賢者はいずれ元に戻れると言ってくれるが賢者「は」という言葉に心臓が痛くなる。

ホワイト「我が頭を撫でてやろう。これで寂しさが紛れたら良いのじゃが」
ホワイトは優しく頭を撫でてくれる。
あまりにも優しい手で泣きたくなってくる。
涙が溢れそうになる前に泣いても見えないよう隠す為に抱きしめてくれる。

ミスラ「あなたが帰ったら誰が俺を眠らせるんです。絶対に帰さないですから」
賢者の気持ちなんて知らない。
自分が寝れなくなるのも嫌だけどそれ以外にも帰らせたくないって気持ちは分かるのだがそれが何故帰らせたくないのかは彼は自分で気づけない。

オーエン「なら、君を今ここで殺してあげようか。そしたら帰れるかもしれないよ。帰れなかったから……ずっとここでさ迷うことになるね」
目を細めながら賢者の顔に自分の顔を近づけ、追い詰めるように言う。
彼の心情は上手く読み取れないが本当は帰す気がないのだと思う。

ブラッドリー「よし賢者。今から出かけるぞ着いてこい」
そう言って強引に私を箒に乗せ綺麗な景色を見せてくれる。
ここの世界も悪くねぇだろ？帰れるまで楽しんでいけよと励ましてくれる。

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