まほやく！(妄想編)

西の国 ページ19

シャイロック「…いらっしゃいませ。賢者様。今日開けるお酒があるのですが一緒にいかがですか？」
シャイロックは夜部屋に居ないのでバーの扉を開けたらシャイロックが居た。
最初の沈黙で大方察してくれる。
なのですぐ安心する優しい微笑みを向けてくれるので賢者は安心する。
賢者がバーに入るとこっそり魔法でOPENからCLOSEにしてくれ2人きりの時間をつくる。
シャイロックから何があったかは聞かない。
賢者がポツポツと喋り出すと作業を止めて聞いてくれる。
疲れた賢者はソファーに寝転び寝息を立てると毛布をかけてくれた。

ムル「なになにー？賢者様！どうしたのー！？」
ちょっと態とらしく反応する。
事情を説明して床で寝てもいいですか？と賢者が聞くと、えー、床って面白い？そうだ！俺面白いところ知ってるよ！と半ば強引に連れてこられた魔法舎の屋根の上。
雷が怖いんですよ！と言うと違うね、賢者様の場合予測できない衝撃が怖いんだ。だってオズの魔法は大丈夫でしょう？と言われるので確かに……と新たな発見が見つかる。
だから雷が鳴るタイミング教えてあげる！と普通の人間じゃ無理なことを教えこまされそうになる。
もちろん無理だ。

クロエ「え！？賢者様大丈夫！？」
ドアを開けるなりすぐ近づいてきてくれる。
事情を話すと実は俺も怖くて眠れなかったんだと言うので賢者は私だけじゃなかったと安心する。
でも、本当は賢者の為の優しい嘘だったのかも知れない。
でも、一緒に寝るのはその、緊張して眠れなくなりそうだから……あ、そうだ！俺が賢者様を仮死状態にしてあげるよ！と曇りなき笑顔で言われるものだから理解するまで少し時間かかる。
理解するまでには仮死にされていたが。
彼もやっぱり西の魔法使いなんだなぁと思う。

ラスティカ「賢者様は涙も美しいですが僕は笑っている賢者様の方が好きですよ」
扉を開けるなり泣いている賢者を見て近寄り賢者の両手を握ったあと涙を手で拭ってくれる。
事情を説明すると雷が怖くならないように雷の楽しみ方を教えてくれる。
その1つとして歌を歌うことがあったのでラスティカの美声を聞きながらハーブティーを飲み心が落ち着いてくる。
いつの間にか私も歌うことになって気づけば雷なんて怖くなかった。
朝まで2人で歌うつもりが2人とも途中で寝落ちしている為、朝起こしに来たクロエに心配される。

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