まほやく！(妄想編)

今日一緒に寝てもいいですか……(中央の国) ページ16

賢者「きゃゃぁあ！！！」

その日の夜は天気が悪く雷様も機嫌が悪かった。
そして私は雷が大嫌いである。
今もこうして泣き叫ぶくらいには。
無理、こんな日に1人でいるなんて。
今までどうしようか迷惑だよな……と悩んでいたが今の雷で何かが吹っ切れて魔法使いの部屋へ行くことにした。

中央の国

オズ「……どうした、賢者」
頬には涙の跡。目が赤く充血してまだ雫が落ちてきているるのを見て椅子に座って居たオズが立ち上がって私の方へ来てくれた。
大粒の涙を大きな手で拭ってくれて落ち着くまで待ってくれる。
事情を話すとオズは手をと言うので私は手を伸ばしオズの手を握った。
その後ヴォクスノクと呪文を唱えた矢先外から雷の音と雨の音が聞こえなくなった。
これでもう脅かすものはない。と安心して寝れるようにしてくれる。

アーサー「賢者様！いかがされましたか！！」
私の叫び声を聞いて駆けつけてきてくれる。
耳を塞いで泣いてる私の傍に寄ってきて耳を塞いでるのを見て何かの音が嫌なのだろうと理解してくれ防音の魔法をかけてくれる。
音が聞こえなくなったところで事情を話すと賢者様が眠れるまで防音魔法をかけておきます。何も怖いことはありませんよと優しくその笑顔に安心出来てゆっくり私は眠った。

カイン「晶！！大丈夫か！」
叫び声が聞こえたので剣を抜いたまま私の部屋へ走ってきていつでも敵と戦える体勢に入る。
しかし、賢者以外の人の気配はしない。
あれ？と悩んでいる内に賢者がカイン……と弱った声で自分を呼ぶものだから剣を収めながら賢者の近くに行き賢者に触れる。
突然現れた賢者は泣いていてどうした？と多少焦りながらもこれ以上賢者が混乱しないように優しく問いかけてくれる。
事情を話すと実は俺も眠れないんだ、一緒に悪いことしようぜと防音魔法をかけて一晩中一緒にゲームして遊んだ。

リケ「賢者様……？大丈夫ですか？」
そろそろ寝ようと準備をしていたところに泣きながら賢者が入ってきたのでびっくりする。
事情を話すと、ならば一緒に寝てあげます。怯えている方を守るのも私の役目ですから。
とその日はリケを抱きしめながら一緒に寝た。
リケはとても寝にくそうだった。

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