俺だけの国 ページ10
俺は北の国で生まれた。
両親は人間なのに俺たち5人の兄弟はみんな魔法使いだった。
これを計算したらどんな奇跡の確立になるのか。
魔法使いの子供が欲しくて子造りを繰り返す家庭もあるのに。
父)お前不倫してるだろ
母)してないわよ！
そういう考えになるのは最もだと思う。
まぁ、魔法使い同士でも魔法使いが生まれるとも限らないが。
三男)なー、父さんが母さん殺したってよ
次男)へー
長男)……
四男)おいおい…どうするんだよ
五男)野垂れ死にか？
三男)面白くなってきたじゃねーか！俺たちで父さん殺そうぜ！
長男)俺は、行かない…。眠い
三男)じゃ、俺たちで行ってくるわ！
それから他の兄弟たちは帰って来なかった。
様子を見にいくと父さんの足元には大量のマナ石。
父さんの近くにいる知らない魔法使い。
そうか、父さんは俺たちのことを敵だとしか思ってなかったんだ。
そう思うと早かった。
父さんとその魔法使いは俺の地面に転がっていたんだ。
感じるのは父さんの血が雪にさらされ冷たくなっていくさま。
結果として俺は兄弟4人と一人の魔法使いの石を齢18歳で手に入れたのだった。
何回も心が壊れそうになった。
石を飲み込むというのはそういうことだろう。
泣いて、笑って、叫んで、悲観して、嬉しくなって、また絶望する。
でも、俺は何よりも一人が辛かった。
何回も「死んでもいいか」と思う度石は不思議と俺の体に馴染む。
兄弟たちが死ぬなと言ってるんだろうと勝手に自己解釈をしていた。
ま、普通に考えたら同じくらいの魔力だったし馴染みやすかったんだろうけど。
全ての石を飲み終えたあと俺は北の国から出ることにした。
18歳の5人分の魔力を蓄えた弱者なんて格好の餌だから。
でも現実はそう上手くはいかない。
スノウ)ほう、年齢の割には大した魔力じゃ
ホワイト)一体何人の魔法使いの石を食べたのか
北の国で古代から生きている双子。
国から出る最中出くわしてしまった。
素直にここで終わりかと諦めていたが…。
スノウ)今日の我らは気分がよい
ホワイト)ゆえに予言を授けよう
スノウ)心理学、医学、薬学、商売、美学
ホワイト)これらを学ぶのじゃ
スノウ、ホワイト)さすれば道は開けるじゃろう
双子の予言は絶対。
神は俺の味方だと思った。
だから心理学を学びに西へ、医学を学ぶため南へ、薬学を学ぶために東へ、商売を学ぶため最近建国された中央へ、そして美学を学ぶため北へと戻った。
北に戻るころには800年の年月が過ぎていた。
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ゆう(プロフ) - 書きたい時に書いていただいていいのですよ！それは投稿主様の自由なので！ (4月13日 18時) (
レス) @page36 id: b2afedd668 (このIDを非表示/違反報告)
荒城の月(プロフ) - ゆうさん» 書きたい時に書いてるためお待たせしてすみません💧ゆうさんのコメントのおかげでやる気が満ちます、ありがとうございます！ (4月12日 23時) (レス) id: 8dd7bc53b1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 最近投稿頻度高くて嬉しいです！続きお待ちしてます☺️ (4月11日 21時) (レス) @page34 id: b2afedd668 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 更新待ってました！続きお待ちしてます。 (10月2日 22時) (レス) @page3 id: b2afedd668 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：荒城の月 | 作成日時：2023年9月7日 20時
