満たされない。私の盃は永遠に ページ46
？？)お腹…空いた。お腹空いた……
晴天の元、一人空腹に飢えた女がいた。
ふらふらと彷徨い自分の居場所を探すように旅を続けた。
もうここがどこなのかも分からない。
周りが騒がしいことだけが分かるが、今は自分のお腹の方がうるさい。
空腹で意識が朦朧とする。
あぁ、もうすぐ石になるのか、と半ば諦めて彼女は路地裏で寝ころび空を見上げた。
空が食べられたらいいのに。
そうしたらどれだけ沢山口いっぱいに幸せが溢れるか。
でも、空を食べてしまったら……。
次に何を食べたらいいのだろう。
シノ)ほら、やるよ
突然私の視界が暗くなる。
少年が私を見下ろしながらパンを持っている。
私は後先も考えず、そのパンにむさぼりついた。
ヒースクリフ)よかった…まだ食欲があって
シノ)食欲しかなかったと思うぜ。感謝しろよ、ヒースクリフ・ブランシェット様からのお恵みだ
？？)ヒースクリフ・ブランシェット……様。ありがとうございます、ありがとうございます
ヒースクリフ)あなたのお名前は？
フォウラ)フォウラといいます…
体制をゆっくり起こしながら女性は立ち上がる。
シノ)家無しか？
フォウラ)はい…先日……全てを失いました。家も財産も家族もなにもかも
そう語るフォウラはきっと着の身着のまま逃げたのだろうか、赤いドレスを身に着けていた。
汚れる前はとてもこだわり抜いたドレスだったことが伺える。
ヒースクリフ)良ければ教えてもらえませんか？
フォウラ)……優しい方。けど、解決はできない。これは私の問題
シノ)俺たちは賢者の魔法使いだ。場合によってはどうにかできるかもしれない。流石にお家騒動なら無理だが、就職に尽力はできる
フォウラ)……分からないんです。私は気絶していたようで………気づけば目の前に血と肉と衣服、そして散らかった臓物…。ほんとうに何が起きたか分からないんです…！
そのまま女性は泣き崩れた。
ヒースクリフ)シノ、魔法舎に帰って賢者様とファウスト先生、それからネロに頼んでなにか軽食を持ってきてくれ
シノ)あとフィガロも連れてくる
ヒースクリフ)頼んだ
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フィガロ)ストレスによる一時的な記憶障害だろう
数十分後。
シノは言った通りの人達を連れてきた。
ネロも来てくれたみたいで女性の様子を一歩後ろから引いて見ている。
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ゆう(プロフ) - 書きたい時に書いていただいていいのですよ！それは投稿主様の自由なので！ (4月13日 18時) (
レス) @page36 id: b2afedd668 (このIDを非表示/違反報告)
荒城の月(プロフ) - ゆうさん» 書きたい時に書いてるためお待たせしてすみません💧ゆうさんのコメントのおかげでやる気が満ちます、ありがとうございます！ (4月12日 23時) (レス) id: 8dd7bc53b1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 最近投稿頻度高くて嬉しいです！続きお待ちしてます☺️ (4月11日 21時) (レス) @page34 id: b2afedd668 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 更新待ってました！続きお待ちしてます。 (10月2日 22時) (レス) @page3 id: b2afedd668 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：荒城の月 | 作成日時：2023年9月7日 20時
