魔法使いの約束(その後)2 (ページ43)

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ネロ「それで話って？」
晶「あ、待って食事が終わってからちゃんと言いたい」
ネロ「昨日のことなら全然気にしてないから」
晶「あ、気づいてた？」
ネロ「まぁな」
ルチル「本当にすみませんでした」
ネロ「いや、こっちこそ悪かった。でも、俺はこうして2人が食事をとってくれることが1番嬉しいよ」
晶「最高に美味しいよ、多いけど」
ネロ「あはは、それが普通になってくれると嬉しいんだがなぁ」
晶「うん、頑張る……」
カイン「おっ！美味そうな料理だな」
晶「おはようございます、カイン、アーサー、シノ」
アーサー「おはようございます！」
カイン「おはよう！」
シノ「おはよう」

カインがその場にいる全員とハイタッチする。

シノ「？いつもより賢者食べる量多くないか？」
ネロ「絶賛増量中」
カイン「なるほどな、確かに晶細いし軽そうだもんな」
シノ「風で飛んでいきそうだ」
晶「そんな！？でも、太ったらもしもの時私を担ぐ人とか……それこそ移動する時箒に乗せて貰えなくなったらどうしよ！」
ネロ「大丈夫だよ、賢者さん。魔法でどうとでもなる」
カイン「大丈夫だって、みんなそんなやわな腕してないだろうしさ。それに女性1人抱えられないんじゃ騎士の名が廃る」
アーサー「重くなったとしてもきっと気づかないですよ」
シノ「どんなに重くなっても余裕だ」
晶「もう、大丈夫……大丈夫だから。ありがとう」

私は両手で顔を隠し照れた。
なんだろうこの眩しい人達は。

ネロ「3人の食事も持ってくるからちょっと待ってな」
シノ「あぁ」

そうしてネロはキッチンの方へ向かった。

ルチル「お食事のあと3人はお時間ありますか？」
アーサー「あぁ、私は大丈夫だ。どうしたんだ？」
ルチル「昨日のことで謝りたくて」
カイン「昨日のこと？」
晶「勝手な行動をとったことに関して」
アーサー「そんな、気になさらなくても……。私達がもっと強ければあんなことには」
シノ「……俺ももっと強ければファウストが怪我しなくてよかった。悔しい」
カイン「だから俺たちで訓練してたんだ、早朝から」
ルチル「そうだったんですね」
シノ「沢山食べて沢山強くなる。守れるように」
ネロ「そうそう、沢山食べろよ」

ネロは両手に沢山の料理を持って来た。

シノ「おいしそうだ」
カイン「ありがとう」
アーサー「すまない、出来たら自分で取りに行こうと思っていたのだが」
ネロ「大丈夫だよ、さ、召し上がれ」
3人「いただきます」