魔法使いの約束(その後)2 (ページ41)

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私達はそろそろ起きてるかもと言う話になりフィガロの部屋へと向かった。

晶「フィガロ」
フィガロ「開いてるよ」

中から声が聞こえると私達はフィガロの部屋の中へと入った。

フィガロ「いらっしゃい2人とも。あれから何か異常はない？」
ルチル「はい、大丈夫です」
晶「うん、大丈夫だよ」
フィガロ「それで？どうしたの？」

異常がないことを伝えそれじゃあなんで来たの？みたいなことを聞かないと言うことはきっと私達が何故来たか分かっていたのだろう。
なら、割とはやくから起きてたのかな。

ルチル「昨日は勝手な行動をとってすみませんでした」
晶「すみませんでした」
フィガロ「賢者様、見て」

そう言って彼はハイネックをずらしくっきりと首に残った手形を顕にした。

晶「どうしたの！？」
フィガロ「これ賢者様にやられた」
晶「え！！！」
フィガロ「いいかい2人共。勝手な行動をするということは何が相手を傷つけてしまうか分からないんだよ。ファウストだってそうさ。悪い連鎖が重なって大怪我したけど……元は君達を守ろうっていう皆の心からだった」
晶、ルチル「……」
フィガロ「今回は賢者様だったけどルチルも同じようなことが言えるのは分かるよね？」
ルチル「はい……」
フィガロ「まぁでも君達の主張をちゃんと聞き取れなかったこっちも悪かった。だから予想外のことが起きたんだからね。ごめん」
晶「いえ！フィガロは……みんなは悪くない。私が……」
フィガロ「喧嘩や事件において自分だけが悪いなんてありえないことなんだよ。みんなそれぞれに悪いとこがあった。だから思いつめないで」
晶「……はい、首の痕ごめんなさい」
フィガロ「あぁ、大丈夫。すぐ治るから」
ルチル「『オルトニク・セトマオージェ』」

ルチルが呪文を唱えるとフィガロの痣が消えた。

フィガロ「ありがとう、ルチル」
ルチル「いえ、こちらこそありがとうございます」
フィガロ「うん、さ、他の人にも行ってくるんだろ？はやく行っておいで」

そして私達はフィガロの部屋を後にした。

晶「先に先生達に謝りに行こう」
ルチル「そうですね、でもシャイロックさん起きてるかな……」
晶「ならスノウとホワイトのところへ行こう」
ルチル「そうしましょう」

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スノウ「若気の至りなぞいくらでもあるからのう」
ホワイト「うんうん、昔のオズとフィガロなんて……」
ルチル「？フィガロ先生？」