魔法使いの約束(その後)2 (ページ5)

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ラスティカ「ただいま。僕の愛しいクロエ」
クロエ「ラスティカ……！！」

クロエはラスティカを強く抱きしめ泣いていた。
ラスティカはオズへかけた魔法を解く。

オズ「……」

ラスティカもクロエを優しく強く抱きしめ返す。
私は箒から落ちたがミスラがキャッチしてくれたので大丈夫だった。

クロエ「もう……心配したんだからね」
ラスティカ「心配して貰えるなんて僕は幸せ者だな」
クロエ「もう……！」

クロエとラスティカは笑いあっていた。

オーエン「ラスティカが戻れたってことは他の人も戻れるんじゃない？」
ミスラ「どうして戻れたんでしょうね」
ラスティカ「さぁ、僕もどうして戻れたのか」
オズ「賢者ではないか？」
晶「私？」
オズ「賢者には不思議な力がある。実際ラスティカに触れていたが賢者には呪いが移らなかった。呪いが魔法使いだけ狙ったものという可能性もあるが」
晶「私が皆に触れれば戻れる？」
オズ「可能性は十分にある」
晶「オズ、私の声を皆に届けて」

私はオズに手をのばす。
オズは私の手を握りしめて呪文を唱える。

晶「みんな！聞こえる！？」
アーサー「！聞こえます！賢者様！」
ヒースクリフ「捕まったと聞きましたが大丈夫でしたか！？」
晶「はい！大丈夫です！ラスティカが元に戻りました！」
ミチル「よかったです！」
晶「確定的な解決策か分かりませんがラスティカは私に触れていました！」
ラスティカ「僕より強い魔法使いは沢山いるのに賢者様に触れていた僕だけ戻れました」
ブラッドリー「つまり賢者に触ればいんだな？」
晶「多分！」
フィガロ「今レノックスの動きを止めてる。こっちはいつでも触れるよ」
晶「ならそっち向かいます！」

私達はレノックスの部屋へ向かった。

ルチル「賢者様！よかった、ご無事で」
ミチル「ラスティカさんも戻れてよかったです！」
フィガロ「段々レノの力も強くなってる。頼んだよ賢者様」
晶「はい」

私はレノックスに触れる。
しかし何も起こらない。

ルチル「何も起こりませんね……」
フィガロ「ラスティカ、戻った時のことを詳細に教えてくれる？」
ラスティカ「賢者様に触れていて……」
クロエ「俺を殴ろうとした」
ラスティカ「そしたらその時抑えられていた自我が目を覚ましたように動くことが出来ました」
フィガロ「なるほど……」

晶「……レノックス。みんな待ってるよ」
ミチル「レノさん！！」
ルチル「レノさん！頑張ってください……！」