魔法使いの約束(その後)2 (ページ30)

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アーサー「おはようございます晶様」
晶「アーサー……」

部屋を見ると中央の魔法使いと西の魔法使い達が居た。
私は記憶を辿る。
確か私は……。

晶「……」
クロエ「よかった賢者様……」
ラスティカ「お水をお持ちしますね」

ラスティカは部屋を出る。

晶「そうだ、ルチルは？」
シャイロック「まだ眠ってます。賢者様が起きたと言うことはきっともうすぐ起きるでしょう」
晶「そうですか……」

部屋の空気はとても重たい。
そりゃそうだ。だって私は行くなと言われたのに行った。
しかもルチルも危険に晒して私も迷惑かけてるのだから。

オズ「賢者」
晶「……はい」
オズ「ファウストが致命傷だ」
晶「……ぇ」

私は驚きすぎた。
ファウストが……？

晶「な、なにがあったんですか！」
オズ「率直に言う。賢者とルチルが来なければもっと早くに安全に解決できた」
晶「……」

あぁ……。あぁぁ……。

なんて言えばいいのだろう、どうしよう。
どうしたらいいのだろう……。

カイン「オズ」
オズ「事実だ」
シャイロック「こればかりはオズに賛同ですね。ルチルも起きたら怒られてるでしょう」

あ……ぁぁ……あああ、ぁぁ……。

晶「……ごめ、んなさい……。ごめんなさい、ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい！！！」
カイン「晶！」

私がパニックになりそうになる。
両手で耳を塞がうとするとムルが私の両手を掴み耳を塞がせない。

ムル「賢者様！ちゃんと聞いて、目を背けないで。聞くことを怖がらないで」
晶「あ……、、。」

ムルが瞳の色を変えて真剣に私を見る。
私の呼吸は落ち着いてきた。

オズ「しばらく賢者とルチルは謹慎にする。魔法舎内で反省するように」
晶「……はい」
シャイロック「謹慎は先生陣で決めました。謹慎の期限は先生陣が許可するまでです」
晶「……分かりました」

魔法使い達が部屋から出ていく。
それは私が目覚めた直後だからという配慮だったがその背中は凄く寂しく感じた。
とりあえず今日は寝ておくように言われたので私は大人しく寝ることにした。

私のせいだ。