魔法使いの約束(その後)2 (ページ25)

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オーエン「……まさか、オズここ吹き飛ばす気じゃないの？」
スノウ、ホワイト「まずいまずいまずい『ノスコムニア』！」
シャイロック「『インヴィーベル』！」
ムル「『エアニュー・ランブル』！」
ラスティカ「『アモレスト・ヴィエッセ』」
オーエン「『クーレ・メミニ』」
ミスラ「『アルシム』」
クロエ「え、えぇ！？『スイス……』」

全員がほぼ同時に呪文を唱え防御魔法を展開する。
スノウとホワイトは街にも結界を貼った。
ラスティカは遅れたクロエにも魔法をかけた。
次の瞬間上空から雷が落ちてくる。
魔法で防いだ魔法使い達はオズの雷の重さに耐えていた。
それでも体が痺れてくる。
魔法でも完全に防ぎ切れなかったのにモノクロームは反応に遅れ直に受けてしまう。

しばらくして雷が収まった。

ホワイト「なんとか被害を最小限に抑えられたかのう」
スノウ「やれやれ、困ったちゃんじゃ」

それぞれ魔法を解く。

ムル「っあー！痺れた！まだビリビリする！」
シャイロック「えぇ、容赦なかったですね」
ミスラ「まだ優しい方だったな……」
クロエ「ラスティカ！」
ラスティカ「……」
クロエ「ラスティカ？」
ラスティカ「……っ、あぁ、ごめんよ…クロエ。大丈夫。クロエは大丈夫？」
クロエ「俺は大丈夫だよ、でも…ラスティカ絶対大丈夫じゃないよね」
ブラッドリー「魔力の大変仕立て屋の方に使ったから自分守るの疎かになったんだろ。その心意気は認めるがそれで自分が守れないんじゃ意味ねぇぞ」
クロエ「ごめんね、ラスティカ……ありがとう」
ラスティカ「クロエが無事で…本当によかっ、たよ」
ミスラ「モノクロームは？」
オーエン「あそこ」

オーエンが指で示すその先には倒れているモノクロームが居た。
モノクロームは痙攣しており体は動かず喋ることも難しそうだ。

ミスラ「はやく捕まえましょう。それか殺します」
スノウ「とりあえず拘束してみなと合流しよう。それで賢者とルチルが何もされて無ければ好きにして良い」

そうしてスノウとホワイトがモノクロームを拘束する。

シャイロック「そういえばこの方の両腕はどうされたのですか？」
ミスラ「あ、そういえば」

ミスラは両腕が落ちてたところを見る。
しかしそこには血溜まりがあるだけで腕らしき物は無かった。

ミスラ「あー、困りましたね」
オーエン「なにが」
ミスラ「この人、手を向けることで魔法が発動するらしいんですよね。それって切り落としてもそうなのかな…」