魔法使いの約束(その後)2 (ページ20)

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モノクロームの結婚式ページ20

翌日、私がペンを買った時刻と場所に私になったムルとルチルになったラスティカが立っていた。
周りには隠れて魔法使い達が待機している。
私とルチルも同様にモノクローム、魔法使い達にバレないように隠れていた。

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前日。
私は会議が終わり部屋へ戻る途中でルチルに呼び止められた。

晶「どうしたの？」
ルチル「賢者様、明日私達も隠れて見に行きませんか？」
晶「……どうして？」
ルチル「じっとしていられないんです。私達の家族の事なのに何もしなくていいのかって」
晶「……。大丈夫だよ」
ルチル「賢者様も行くのでしょう？」
晶「え？」

私はびっくりした。
言ってもないのにバレてしまったから。

晶「……」
ルチル「やっぱり」

ルチルは優しく笑った。

ルチル「大丈夫だとは思いますが私達は皆さんの保険で……何かあった時行動に移せるようにしたいんです」

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そして今に至る。

？？「おや、まさかそちらから会いに来てくれるとは思いませんでしたな」

突然後ろから男性の響く声がした。
私とルチルは反射的に振り返った。
しかしそれと同時に私は頭を鷲掴みにされ足が宙へ浮く。

ルチル「『オルトニ……』」
？？「しー、しーっ……。騒ぐな、ルチル。お友達が大変なことになる」

男性は私の頭を掴む力を強める。
頭が割れそうなほど痛い。

ルチル「っ……」
モノクローム「改めて自己紹介しよう。私はモノクローム。君とミチルのパパだよ」
ルチル「違う。あなたは私の父様じゃない」
モノクローム「違わない。チレッタはちょっと間違えてしまっただけだ。本来のバパは自分だよ。……あぁよくチレッタに似てる。ミチルはどうした？一緒じゃないのか？はやく迎えに行ってやらないとな」
ルチル「……何故こんなことを」
モノクローム「何故？何故とはよく分からない質問をするね。我が子に会いたかった、それで答えになるかな」
ルチル「亡くなった方を使ってまですることですか？会いたいと言って貰えれば母様の知り合いならミチルも私も喜んでお会いしてました」
モノクローム「知り合い……？まだそんな他人みたいな言い方をするのか？」

ここまで会話を聞いて分かった。
この人は狂ってる。
本当にルチルやミチルのことを子どもだと思ってるしチレッタと結婚したとでも言うかのようだった。

モノクローム「さぁ、おいでルチル。家に帰ろう」

私を掴んでない手をルチルに出す。

次の瞬間その手は地面へと落ちた。