魔法使いの約束(その後)2 (ページ11)

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晶「ふぁ！？ぐっ……く、苦しい……！」
ヒースクリフ「賢者様！」

オーエンが私の耳元で囁く。

オーエン「賢者様だけずるいよねぇ……。なんで僕だけファウストの呪いも受けて蛇の呪いも受けないといけないの？」
晶「ぐっ……あっ……」
ファウスト「『サティルクナート・ムルクリード』」

ファウストが呪文を唱えるとファウストがかけたオーエンと私にかかった呪いが浄化された。

ファウスト「はやく賢者を離してやれ」
オーエン「怖い怖い」

オーエンは態とらしく両手を上げて私から離れる。

晶「でもオーエンも蛇が……」
オーエン「こんな未完成な呪い少し寝れば消せる。しかも呪い主が消えたからより簡単だよ」

そう言ってオーエンは歩き出す。

シノ「何処へ行く？」
オーエン「自分の部屋で寝る」

オーエンはそう言い残し煙のように消えた。

晶「オーエン大丈夫かな……」
ファウスト「僕もオーエンの部屋に行って浄化の手伝いをしてくる」
ネロ「あー……やめといた方がいいかも」
ヒースクリフ「どうして？」
ネロ「ほら、北の魔法使いってプライド高いじゃん。変に手助けされると嫌がると思うからさ」
レノックス「そういえば賢者様。オズ様は？」
晶「スノウとホワイトと一緒にやることがあるかなんかで別行動してる」
レノックス「なるほど」
ファウスト「なら次は僕が賢者の付き人をしよう。迷惑かけたからな」
晶「そんな理由ならいいです」
ファウスト「え？」
晶「迷惑かけたのは私の方だから……。だって私が買ってこなければこんなことにはならなかった」
ファウスト「しかし……」
ネロ「先生は休んでな。疲れただろ」
ヒースクリフ「俺たちに任せてください」
シノ「心配しなくてもいい」
ファウスト「……わかったよ」

私はネロの手を握る。

ネロ「ん？なんで手を……？」
晶「え？……あ、そうかネロは普通に使えるから握る必要ないのか」

私は手を離す。
ネロの魔法で声を届かせてもらう。

晶「ファウスト戻りました！シャイロックどうですか？」
ミスラ「はやく来てください」
晶「わかりました」

急いでネロと一緒にシャイロックの部屋へ向かった。

晶「うわっ！煙こんなところまで広がったの」
リケ「賢者様」
アーサー「はい」
ネロ「はやく来てと言う割に全然対策出来てないな」
ムル「対策出来たから今から実行する！」
リケ「賢者様お願いします」
晶「う、うん？」

私はミスラに担がれる。

晶「うん？」
ミスラ「貴女息止めるの得意ですか？」