色は匂へど散りぬるを ページ24
ナサユラリー)……
退屈な時間が過ぎていく。
ナサユラリー)……
この部屋には私以外誰もいない。
ナサユラリー)……
時計はないけれどコツ、コツ、コツ、コツ時間の音がハッキリ聞こえる。
ナサユラリー)……
そういえばオウカはもう冬休みに入ったみたい。
全員進級できたようで良かった。
本音を言うならばアラン君は進級せず、オウカから離れたところを狙いたかったのに天才というのは記憶がなくても何でも出来てしまうのね。
…そうだわ、帰ったらチーズケーキを作ろう。レアマナの4人とアラン君と一緒に。
ユリーラサナ)行きましょう、姉さん
ナサユラリー)えぇ、そうね
私迎えに来た弟と共に退屈なこの部屋から出る。
沼津、あなたの敗因は友達が居なかったことよ。
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サールス)呪いによる死亡……
死体安置所室である遺体を確認する。
おそらくこの人は沼津さんなのだが何分呪いが広範囲に及んでおり、強力な為姿形がもう人間ではない。
鬼頭)じゃから本部内に秘密の部屋を作れと言うたんじゃ
発見されたのはナサユラリーが捕縛されていた沼津さんだけが知る拷問室。
その拷問室は特殊諜報班も入れない沼津さん専用の部屋だ。故に発見が遅れた。
ジェームズ)俺のレアマナでナサユラリーの所へワープしますか？座標は付けてます
サールス)……
サールスさんは鬼頭さんを見た。
鬼頭)開け。開いた途端にワシが攻撃をする
鬼頭さんはマナ道具の金棒を出して構える。
ジェームズ)いきます
俺はワープを開いた。
俺のワープの座標は俺にしか付けることはできないし外すこともできない。だからこの先に居るのは間違いなくナサユラリー。周りに味方がいる可能性もあるが鬼頭さんなら大丈夫だろう。
そう思っていたがワープを開いた瞬間に空気が重くなる。
サールス)まさか！
鬼頭さんは俺の想定をはるか上で鋭い目をして攻撃をワープの向こうへ飛ばした。あれはもう捕縛とかではなく命の危険を感じ、相手を殺しにかかった力だ。
しかし、中からする気配は消えることはない。
俺はワープを閉じようとしたがその前にある生き物が出てきてしまった。
サールス)戦闘班全員退避！！！
鬼頭さんとサールスさんが前線で前に立ち、ミッシェルさんが戦闘班を全員連れてその場から離れる。
俺は本来なら離れるべき下っ端だがワープを出した張本人なので残った。
鬼頭)やってくれたのう……あのババア！！
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作者名：荒城の月 | 作成日時：2022年11月29日 20時
