魔法使いの約束(その後) (ページ8)

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フィガロ「なら、俺達で解決しちゃおう」
ルチル「いいですね！私たちで解決すれば他の皆さんも安心できます」
レノックス「そうだな」
ミチル「リケの為にも…！」

こうして私達はお菊さん成仏させ隊を結成した。
絶対フィガロは何者か気づいてそうだけど黙っておくことにする。
その日の夜。
皆で私の部屋に集まっていた。

フィガロ「なんだか夜に女性の部屋へ男達が押し寄せるのイケナイことしてるみたいだね」
レノックス「何を言ってるんですか？」
ミチル「イケナイことなんですか？」
ルチル「もう、フィガロ先生。余計なこと教えないでください」
フィガロ「あはは、ごめごめん」
晶「イケナイことがしたいんですか？」
フィガロ「秘密。あと敬語」
晶「あっ」
ルチル「いきなり話し方を変えろと言われても難しいですよね」
晶「割と苦戦してる…。でも、頑張るよ」
ミチル「流石賢者様です！」
フィガロ「さて、例の声は全然しないね。昨日もこれくらいの時間だったんだろ？」
レノックス「はい」
フィガロ「昨日はどんなシュチュエーションでやってたの？」
晶「部屋を暗くして蝋燭立ててやってた」
フィガロ「じゃあそれをやってみようか」

私達は昨日と同じセッティングをつくる。

フィガロ「なかなかに雰囲気あるね」
ミチル「とても怖かったです…」
フィガロ「大丈夫だよ、フィガロ先生が付いてるからね」
ミチル「はい…！」

すると何処からか声が聞こえてきた。

【いちま…い、に、ま〜い…、】

ルチル「声がっ…！」
フィガロ「確かに聞いた事ない声だな」
レノックス「悪霊でしょうか」
フィガロ「だろうね。ふぅん、この手練揃いの魔法舎を呪おうだなんて千年はやいよ」
ルチル「行ってみますか？」
フィガロ「そうしよう。ミチル、怖かったら此処に居ていいよ」
ミチル「怖くなんてないです！」
フィガロ「賢者様はどうする？」
晶「怖くなんてないっしゅ！」
フィガロ「じゃあ行こうか」

私はへっぴり腰でレノックスの後ろに周って右手で服を掴み左手でミチルと手を繋いで私達は廊下を歩いた。
そして私達は声を追って歩くとそこはトイレだった。

フィガロ「ここだね」
ルチル「トイレですか…？」
ミチル「しかも、女性用のトイレですよ」
レノックス「これじゃ俺たち入れないですね…」

魔法使い達は私を見る。

フィガロ「大丈夫、賢者様。悪霊をトイレから出してきてくれたら俺たちが祓うから」

私は有無を言わさないフィガロの笑顔に押し負けて1人中へ入った。