検索窓
今日:2 hit、昨日:22 hit、合計:27,965 hit

恩返し作戦1(南の魔法使い) ページ7

むかしむかしあるところにお菊と言われる娘がおりました。
その娘はお家に仕えており主人が大切にしていたお皿を割ってしまいました。
それから酷い叱責を受け、耐えられなくなったお菊は敷地内にある井戸に身投げをしました。
それからその井戸からは「いちまい、にまい、さんまい……」と数える声が聞こえ……きゅうまいまで数えると……

晶「いちまい足りなぁあい!!!」
ミチル、ルチル「うわぁあ!!」

私は部屋の電気を付ける。

ミチル「び、びっくりしたぁ……」
ルチル「もう、賢者様。急に大きな声出さないでください……!」
晶「あははごめんごめん」

今日の昼私の部屋に集まって怪談話をしようという話をミチル、ルチルとした。
ミチルがレノックスも連れてきてくれたのだが彼は全く無反応である。

晶「レノックスはやっぱり怖くないか〜」
レノックス「はい……まぁ」
ルチル「流石レノさんですね」
レノックス「よくそういう話聞きますから」
ミチル「それはそれで怖いですね」
晶「さっき話した皿屋敷と言う話に登場した井戸は実際にあるんだよ。お菊の神社もある」
ミチル「神社?」
晶「神殿みたいなものかな」
ミチル「凄いです!」

もう夜も遅いしあまりミチルを夜更かしに付き合わせるのも悪いなと思ったのでそろそろお開きにしようと思ったその時……

【いちま〜い……にま〜い……さんま〜い……】

晶「え、……?」
ミチル「け、けけけ賢者様……。」
ルチル「ま、まさか……?」
レノックス「見てきます」

そう言ってレノックスは立ち上がったが私達はレノックスの腕を掴み全力で首を振った。
その日は1人で寝るのが怖かったので4人仲良く一緒に夜を過ごした。
もちろん、誰も寝られなかった。

フィガロ「へぇ〜皿を数える声ねぇ」

翌朝、昨晩起こったことをフィガロに話す。

フィガロ「それでみんな賢者様の部屋でお泊まりしたんだ。いいな〜フィガロ先生も呼んでくれたらよかったのに」
ミチル「フィガロ先生昨晩部屋にいなかったじゃないですか。誘いに行ったのに」
フィガロ「あ〜、多分その時ファウストとお話したくて部屋に行ってたかな。勿論入れて貰えなかったけど」
ルチル「本当に怖かったぁ…」
フィガロ「レノも声を聞いたの?」
レノックス「はい、聞きました。魔法舎の誰かだとは思うのですが……」
フィガロ「が?」
レノックス「聞いた事ない声でした」
フィガロ「ふむ……」

フィガロは考える。

2→←3



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (11 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
49人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:荒城の月 | 作成日時:2021年2月17日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。