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晶「魔女さん」

私はマナ石に話しかける。
ただ何も返事がない。

ミスラ「あ、そうだ。ちょっと待っててください『アルシム』」

そう言うとミスラは何処かに空間を繋げた。
担がれたままの私はミスラと一緒に扉の先へ進む。

晶「え」

その先はお風呂場だった。
しかもオーエンがお風呂に入っている。
勿論何も着ていない。

晶「ミミミミミミミミスラ!?」
オーエン「何。こんな所まで」
ミスラ「いいですね、お風呂」
オーエン「穢れが多かったから気持ち悪かった」
ミスラ「俺も入りたいなぁ」
オーエン「嫌だよ」

私は目を瞑ってる。

晶「ミスラ!なななな、なんで!?後でお風呂入ればいいですよ!」
ミスラ「言われなくても後で入りますよ。オーエン、ちょっと来てください」
オーエン「は?嫌だけど。はやく帰ってくれない?その先ファウストの部屋でしょ?なんか空気悪い」
ミスラ「『アルシム』」

私は目を瞑っていたのでよく分からないが爆音が響いた後建物が壊れる音がした。

ミスラ「はやく来てください」

私はそっとオーエンに同情した。

暫くしてオーエンは服を着て私達と一緒にファウストの部屋へ戻った。

オーエン「なんで呼ばれたの」
ミスラ「この魔女、話しかけても出てこないんで怒らせてくださいよ。あなたお喋り得意じゃないですか」
オーエン「そんな為に態々……」
ミスラ「はやく」
オーエン「この魔女出身は?」
ミスラ「北じゃないですかね?」

私は考える。
この魔女は私達が嫌いなことを好きと言って呪いにしてきた。
この魔女がもし北の魔法使いだとしたら仲間割れを産むなんて回りくどい方法をするだろうか。
それに仲間割れが嫌いだと知った上で呪いをかけてきてる。
ならもしかしたらこの魔女も仲間割れが嫌いだったのではないかと。
北が候補から外れる。南に呪い屋のファウストを呪えてフィガロでも解けない呪いをかけれる魔女がいるとは思えないから南も候補から外れる。
西は恨みにこんな特化するだろうか。なんか違う気がするから候補から外す。
残るは中央と東。

晶「……中央か東じゃないかな。合同訓練でもそうでしたが北は基本団体行動しない。なのに私達が嫌なことを理解してきた上で仲間割れを選んだ。ということは仲間割れを嫌う国だと思う」
オーエン「ならこの魔女は中央の出身だよ」
晶「どうして?」
オーエン「まぁ、見てて」

そう言ってオーエンはマナ石に近づく。

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作者名:荒城の月 | 作成日時:2021年2月17日 19時

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