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ムル「あ、でも助けなくてもワクワクする?」
シャイロック「その時は真っ先にあなたを狙いますよ」
スノウ「それじゃ呪われた者たちは自室に戻って浄化でもするかのう。皆できるじゃろう?」
ファウスト「僕の自室は大変なことになってるが……」
晶「私の部屋使う?」
ファウスト「いや、空き室に籠るとするよ」
フィガロ「部屋の外からも浄化しよう。各国同士で、中央は西の援助をしてあげて。後どうせやらないから北も」
アーサー「はい、わかりました」
各々が部屋へ向かう。
タイムリミットは1日。私は何が出来るだろうとずっと考えていたがひとつしか思い浮かばなかった。
私はミスラの服の裾を掴む。
ミスラ「なんですか?」
晶「頼みたいことがあるの」
ミスラ「頼み?」
晶「今からファウストの部屋にあるあの魔女に呪いを解いてもらえるように交渉する。だからミスラに守って欲しくて」
ミスラ「嫌ですよ。なんで俺が」
晶「……やっぱそうだよね。とても強いミスラなら手を貸してくれると思ったけど…。なら仕方ない。やっぱりフィガロに頼ろうかな。あ、ごめんね、迷惑な提案しちゃって……ミスラには難しかったよね」
そう言って私は裾から手を離しフィガロの方へ歩いていこうとしたが突然足が地面から離れる。
ミスラに担がれていた。
ミスラ「誰が難しいですか?余裕ですよ、あんたを守るぐらい」
晶「ありがとう」
計画通り。
私はミスラに担がれたままファウストの部屋へと向かう。
ミスラ「ここ空気悪いですね。マナ石が依代なら上手く使えばいい道具になりそうだ」
晶「私もなんとなく嫌な感じ分かります」
ミスラ「『アルシム』」
ミスラが魔法をかける。
その時体がとても軽くなって息しやすくなった。
ムル「ん?賢者様」
シャイロックの部屋の前にはムル、リケ、アーサーが居た。
3人は外からシャイロックの部屋を浄化している。
アーサー「ミスラに担がれてどうされたのですか?」
晶「今から魔女に呪いを解いて貰えるよう交渉しにいきます。きっとそれが1番手っ取り早いか」
ムル「無謀だね!」
リケ「大丈夫なのですか?」
ミスラ「俺が着いてるんで大丈夫ですよ。さっさと行きましょう賢者様」
私はファウストの部屋の扉を開けた。
中央に相変わらず綺麗なマナ石が転がっていた。
部屋は壁も空いて風通りはよくなったはずなのに空気が悪い。
晶「……魔女さん」
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作者名:荒城の月 | 作成日時:2021年2月17日 19時