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ムル「なになにー?魔法でも失敗したの?」

ムルは部屋の外に投げ出されたシャイロックに話しかけていた。

シャイロック「ゴホッ……えぇ、そんな感じです」

ファウストは壁に穴を空け隣の空き室まで吹き飛ばされていた。

ヒースクリフ「!?ファウスト先生!」

ヒースクリフは元々ファウストが心配で近くに待機していた為部屋にファウストが居ないことを見て隣の部屋に入る。
スノウとホワイトはその場にドーム状に結界を張っていたので場所移動はしてない。
魔法使い達は各々で魔法を使ったので怪我はしてないが……。

クロエ「ラスティカ大丈……」
ラスティカ「大丈夫だよ、クロエ。ただ、僕に触らないで。呪いを受けてしまった」

ラスティカ、シャイロック、ファウスト、レノックス、スノウの体に蛇のような黒い痣が浮かび上がる。

ヒースクリフ「これは……」
ファウスト「強い呪いだ。触れた者も呪われる。僕から離れるんだ」
ヒースクリフ「でも……!」

ムル「シャイロック痛い?」
シャイロック「おや、心配してくださるんですか?」
ムル「ううん!気になるだけ!」
シャイロック「ふふふ、全く痛くありませんよ。残念でしたね」

スノウ「やれやれ油断したのう」
ホワイト「大丈夫か?スノウ」
スノウ「大丈夫じゃ」

次々に魔法使い達が集まってくる。

ルチル、ミチル「!レノさん!!」
レノックス「危ないから2人ともフィガロ先生の所へ。近寄ってはダメだ」
ミチル「でも……!」

そこへオズがやってくる。

オズ「全員下がれ」
【オズ……オズぅぅ……。】
晶「皆!!」

私も体が上手くまだ動かせないがフィガロの手を借りながら現状を目の当たりにする。

晶「な、なにが起こって……」
フィガロ「うん?あの魔女……」
【フィガロぉぉおお!!フィガロぉお!!】

魔女はフィガロを見るやいなや激高した。
すると呪いを受けた魔法使い達は痣からシューと音を立て始めたと同時に唸り声をあげる。

シャイロック「っうぅ……!」
ラスティカ「っぁ……!」
ファウスト「くっ……ぁ!」
レノックス「っ……!」
スノウ「!ぅっ……!」

フィガロ「オズ、あいつを消すぞ」
オズ「あぁ」

魔女はニヤリと笑う。
私はその笑顔がとても恐ろしかった。

オズ「ヴォクス……」
晶「待って!!」

私はオズの腰元にしがみつく。

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作者名:荒城の月 | 作成日時:2021年2月17日 19時

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