6 ページ42
浮かび上がったマナ石から女性が映像として浮かび上がる。
【呪ってやる……私は忘れてないからな。お前らを殺すまで私は抗ってやる。この世界も滅べばいい】
スノウ「あぁ、思い出したぞ。この綺麗な声」
シャイロック「お知り合いで?」
ホワイト「とても強い魔女じゃった。チレッタ…程では無かったが」
スノウ「オズが世界征服しようとして途中で諦めた後オズを殺そうとしておった者じゃ。まぁ、そんな奴沢山居たがのう」
ホワイト「我らとフィガロで石にした」
シャイロック「やれやれ、完全にこっちは飛び火ですね」
ファウスト「名前は?」
【教えない、呪い返すつもりだろう?】
ファウスト「いいや。僕は君をあの世におくってあげたい。……もう、疲れただろう」
【お前に何が分かる……聖者ファウスト。そして従者お前もこの世界を創った1人だぞ。私はお前も憎い】
ファウスト「聖者、ね……。はっ、その後僕はこの世界で地獄を味わうことになったよ」
レノックス「……」
【受けて当然だ。人間なんかと……】
ラスティカ「僕は席を外しましょうか?」
シャイロック「私も外しますよ」
ファウスト「気にしないでくれ」
【お前ら2人もこんな奴らと一緒に居たら不幸になる。この世界が憎くないか?】
シャイロック「えぇ憎いですよ」
【なら、私に協力しないか?悪いようにはしないさ】
シャイロック「ですが私は憎しみも悲しみも痛みも楽しみも幸せも全て抱きしめたくなるほど愛しいです。退屈な世界は面白くないですからね」
ラスティカ「僕も同意見だよ。どんな辛いことがあったとしても歌って踊ってると歌って踊る為に辛いことがあったのだと思えるし必ず幸せは迎えに来てくれますから」
スノウ「西の魔法使いに聞いたのが間違いじゃったのう」
【……ならばお前ら全員苦しむといい】
綺麗で冷淡な声が聞こえた直後部屋の重力が下へ押しつぶされる感覚が来る。
手練な魔法使い達だからこそ感じただろう。
"危険"だと。
部屋にいた魔法使い達は中心にいた魔女の力でドア、窓、壁に穴を空けて外へと投げ出される。
ただ、魔法使い達も無策ではないので防御魔法を瞬時に発動していた。
クロエ「え!?なんの音……!?…ラスティカ!!」
物凄い音がしたので下の階からクロエは窓から上を見ようと思ったが窓の先には中庭で噴水にぶつかったであろうラスティカが倒れていた。
クロエ「ラスティカ!!!」
クロエはラスティカに急いで近寄る。
49人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:荒城の月 | 作成日時:2021年2月17日 19時