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私は目を覚ます。
酷い頭痛と吐き気に苛まれながら周りを見る。
ここはフィガロの部屋だろうか。
そう考えているとドアからフィガロが入ってくる。
フィガロ「やぁ、おはよう。よく眠れた?」
晶「……はい」
フィガロ「体調は?」
晶「頭痛と吐き気が……」
フィガロ「そう言うと思ってそこにエチケット袋用意してるから使っていいよ」
晶「ありがとう……」
私は袋をいつでも使えるように傍に置く。
晶「……何があったんですか?」
フィガロ「幻覚を見てたんだと思うけど何か心当たりない?」
晶「……あの場に居たフィガロとファウスト、ラスティカが……私の父親と母親……彼氏に見えて……」
フィガロ「なるほどね」
晶「連れ戻しに来たのかと思いました」
フィガロ「あのペンが原因だと俺達は睨んでる。今ファウストに浄化して貰ってスノウ様とホワイト様が解析してくれてる。両方手こずってるみたいだけど」
晶「すみません……私また迷惑かけて」
フィガロ「こーら。また追い詰めてるよ」
晶「……」
フィガロ「賢者様は何も悪くない」
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ファウスト「手強いな…」
ファウストの部屋ではスノウ、ホワイト、ラスティカ、レノックス、シャイロックが居た。
スノウとホワイトは直接呪いの元を辿る為、ラスティカ、レノックス、シャイロックは周りへ呪詛が広がらないよう浄化を。
ファウストは呪いを祓おうとしているのだが思った以上に呪詛が込められている為祓うのに時間がかかっている。
スノウ「お主が手こずるとは普通の呪いじゃないな」
ファウスト「二重で呪いがかけられている。1つはこのマナ石に。もう1つはこのマナ石から。それも強力な」
ホワイト「こちらもなかなか掴みにくい。後ちょっとなんじゃが……」
シャイロック「オズを呼んできたら早いのでは?」
スノウ「あやつにこんな些細なことは出来ん。マナ石を壊すだけじゃ」
ホワイト「むむ、今何か手応えがあったのう」
ファウスト「1つ目のこのマナ石にかけられた不幸をもたらす呪いを祓った。賢者が変なやつらに襲われたのはこいつのせいだろう」
ラスティカ「もう1つの方は?」
ファウスト「もうすぐだ」
その声と同時にマナ石が光る。
レノックス「これは……」
ファウスト「!浄化を強めてくれ!全員離れるんだ!」
その掛け声を聞いて浄化を強め距離をとる。
するとマナ石は宙に浮き出しマナ石から何か声がする。
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作者名:荒城の月 | 作成日時:2021年2月17日 19時