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晶「何か知ってるの?」
アーサー「はい、先程カラスが光る輪っかみたいなのを加えていました」
晶「なるほど……。そのカラスはどっちへ行った?」
アーサー「確か…あの木に」
アーサーは指を指す。
その先には木の上にカラスの巣がある。
その中にブレスレットがあるかどうかまでは分からない。
晶「ちょっと探してみるね」
そう言って私は木の方へ走っていく。
魔法使い達はどうするんだろうと私を見ている。
簡単だ、気を登ればいい。
アーサー「!賢者様、危ないですよ!」
晶「木登りしてみたかったのー!」
木登りをしたことが無い私にとっては少し木登りが憧れだった。
なんか自由って感じがして。
が、木登り初心者の私が上の方まで到着する前に下から新しい声が聞こえた。
オズ「何をやっている」
アーサー「オズ様!」
アーサーはオズに今の状況を話す。
オズ「魔法で取ればいい」
晶「私もそう思うんです……だけど」
リケ「ですだけど…」
晶「私は魔法を使えないのでこういう事で役に立ちたいです。これなら私にも出来ますし!ぎゃぁ!?」
と、告げた直後木に付いていた虫に誤って触れてしまいびっくりした私はバランスを崩し落下した。
中央の国の魔法使いは慌ててそれぞれで呪文を唱えていた。
カインは唱える前に走って受け止めようとしていてオズは走りながら呪文を唱えていた。
言ったらあれだがちょっと面白かった。
晶「ごめんなさい、助かった」
オズ「全く……ふわぁ…、眠い」
アーサー「ご無事で何よりです」
カイン「びっくりしたな……」
リケ「えぇ…」
オズ「昔のアーサーを思い出す。よくアーサーも高いところから落ちていた」
アーサー「オズ様…!いま昔の話はいいです!」
アーサーは照れたように言う。
リケ「僕がご迷惑をおかけしているので僕が取ってきます」
カイン「大丈夫か?」
リケ「はい、箒で飛んでいくので大丈夫です『サンレティア・エディフ』」
リケは箒を出しカラスの巣へ近づく。
その中にはブレスレットがあった。
リケ「よかった。ありました」
リケはブレスレットを取る。
巣の中には卵が置いてあった。
リケ「卵……。」
リケは地上に降りてくる。
アーサー「よかった、ブレスレットあったんだな」
リケ「はい……」
カイン「どうした?」
リケ「巣の中に卵がありました。卵のためにブレスレットが必要なのであったら僕は悪いことをしたのではないのでしょうか……。」
リケは思い詰める。
口を開いたのはオズだった。
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作者名:荒城の月 | 作成日時:2021年2月17日 19時