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私は2人と魔法舎へ帰った。
とりあえずこの事は先生には伝えると言うことで起きていたファウストに話しが伝わった。
ファウスト「今回は2人が居たからよかったものを……どうして誰かに頼らなかった」
晶「朝早いし……働きたくないかなって」
ファウスト「働くっていう捉え方を変えてみたらどうだ?手伝うって言う風に。……生憎僕は暇だったよ」
晶「……すみません」
フィガロ「まぁ、人はそう簡単に変われるものじゃない。どれだけ頑張っても賢者様は生きてきた年数1人でって考えだったんだから体は染み込んでしまってるさ」
ファウスト「変わろうとしなければ考えも体も治らない」
フィガロ「それファウストが言うの?」
ファウスト「……。お前もな」
晶「……ところでなんでフィガロとラスティカはどうしてあそこに?」
ラスティカ「賢者様が魔法舎を出ていかれる所を僕が見ていたらその僕をフィガロ様が見ていて賢者様を追いかけてました」
晶「……ありがとうございます」
フィガロ「水臭いなぁ賢者様も。ペンなんていくらでも貸してあげるのに」
晶「あはは……、でもいいペンが買えたから…」
そう言って私はペンを机に出す。
晶「見てこれ!凄く綺麗じゃない?私、これオススメされた時魅力されちゃって……ってどうしたの?」
3人はペンを見て少し驚いた様子だった。
ファウスト「賢者、そのペン何処で手に入れた?」
晶「えーと、露店で」
ファウスト「……そうか」
晶「どうかしました?」
ファウスト「賢者、僕が新しいペンを用意しよう。そのペン僕にくれないか?」
晶「意外……ファウストがそこまでこのペン欲しいなんて。このペンそんなにいい物なの?」
フィガロ「うーん、見た目だけはいいかな」
ラスティカ「そのペンどうやら呪いがかかっているようですね」
晶「は!?」
私はペンから手を離す。
晶「の、呪い?」
フィガロ「うん、それにこのペン……これはマナ石で出来る」
晶「……」
フィガロ「元々はきっと綺麗な魔法使いか魔女だったんだろう」
何てもの買わせてんだあの人。
何も言ってくれなかったじゃないか。
いや、絶対わざとだろうな。
晶「……どうすればいいの、これ」
ファウスト「呪いは解けるがマナ石を使うのは気分悪いだろう」
晶「……はい」
フィガロ「あ、じゃあ俺貰っちゃおうかな。同じ値段で買うよ。どう?」
ペン自体は持ってるのでフィガロからペン代をもらえば実質無料の買い物にしたわけになる。
私はそのペンをフィガロへ売却した。
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作者名:荒城の月 | 作成日時:2021年2月17日 19時