恩返し作戦1(中央の魔法使い) ページ4
先日西の魔法使い達とチョコをつくり魔法使い全員に渡した。
みんな喜んでくれてとても嬉しかった。
他にも何か出来たらいいな、どうしようかなと考えながら私は夜の庭を歩いていた。
晶「あれは…」
何やら困った様子のリケ。
キョロキョロしていて何かを探しているようにも見えた。
それに今はもう夜だ。危ない
晶「リケ、どうしたの?」
リケ「賢者様、どうしたらいいんでしょう」
晶「なにが?」
リケ「ミチルから貰ったお土産を無くしてしまったんです。それで無いことにさっき気づいて今日行った所を探しているのですが全然見つからなくて…」
晶「一緒に探そう?私も一緒に探すよ」
リケ「いいのですか?」
晶「いいよ、いつもリケにもお世話になってるし」
リケ「ありがとうございます!」
晶「どんな物を落としたの?」
リケ「ブレスレットです。ミチルがリケに似合いそうだからと買ってきてくれて…。それを無くすなんて。友達失格です」
晶「見つかれば大丈夫」
リケ「…はい」
私とリケは今日リケが通った道をくまなく探した。草の合間、石の下、穴の中。
しかし、ブレスレットは見つからなかった。
晶「うーん、ここじゃないのかも?」
リケ「庭に出る前は腕についてました。庭から帰ってきたらなかったので庭にあるはずです」
晶「そうかぁ、おかしいなぁ」
そう探している内にカインがやってくる。
カイン「おい、誰かいるのか」
彼は厄災の傷で我々の姿が見えない。
きっと魔法舎に入り込んだ不審者だと思ったのだろう。
晶「カイン、私だよ。晶」
リケ「僕もいます」
カイン「あぁ、晶とリケか。よかった不自然な草の揺れ方な音だったしボソボソ何やら話してたから侵入者かと思った」
私とリケとカインはパチン!とハイタッチをする。
カイン「こんなところで何してるんだ?」
晶「リケの落し物を探してて…」
カイン「なるほど、なら俺も手伝おう。人が多い方がはやく見つかるだろうし気づかなかったに気づく可能性もあるからな」
リケ「ありがとう、カイン」
カイン「あぁ」
彼は微笑み、人数が増えたところでもう一度探す。もう夜なのもあってリケは段々と眠くなってくる。
カイン「リケ、大丈夫か?俺たちが探しとくから寝ててもいいぜ」
リケ「心配いりません。大丈夫です」
晶「何処に行ったんだろうね」
アーサー「みんな何をしているのだ?」
リケ「アーサー」
そこへアーサーがやって来る。
同じくアーサーにも説明をする。
アーサー「ブレスレットか…」
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作者名:荒城の月 | 作成日時:2021年2月17日 19時