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ミスラ「せっかく魔法使いなんですし魔法を使いましょうよ」
レノックス「俺は魔法より体術の方がいい」
ミスラ「あなたの都合なんて知りません」
レノックス「……そうか」

ミスラは避けることで精一杯で反撃ができない。

レノックス「賢者様は誰が連れているんだ?」
ミスラ「さぁ、誰でしょうね」
レノックス「……」

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フィガロ「お二人はどうしますか?」
スノウ「やれやれ、またお主と戦うことになるとはのう」
ホワイト「これも運命か……」
フィガロ「……。違う、スノウ様ではないですね」
ホワイト「ほほほ、やっと気づいたか」

先程までスノウだった姿が賢者へと変わる。

フィガロ「声もスノウ様だった。幻影の類ですか」
ホワイト「我1人じゃと負けるかも知れんでのう。フィガロちゃんが手を出せんように賢者ちゃんをお借りしとるんじゃ」
フィガロ「……これは参ったな。スノウ様とホワイト様の足止め役だったのに」

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ファウスト「フィガロはやっぱり信用ならないな。足止めはどうした」
スノウ「ファウストの姿を見かけんと思うたらこんな複雑な魔法陣を書いておったとはのう。流石じゃ」
ファウスト「お褒め頂き光栄だよ」
スノウ「じゃが……『ノスコムニア』」

スノウが呪文を唱えると魔法陣が消える。

スノウ「これで時間を無駄にしたのう」
ファウスト「……」

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リケ「んー!」
ルチル「ごめんね、リケ。ちょっと我慢してね」

リケはルチルに口を塞がれて箒で牢屋へ向かっていた。

オズ「『ヴォクスノク』」
ルチル「!」

しかし、オズの呪文が聞こえると目の前にアーサーが現れルチルの箒の上に乗る。
アーサーはオズの魔法でフィガロの魔法を破っていた。

アーサー「っ!はやいな!」
ルチル「前が!前が!見えないです!」

目の前にアーサーが乗っているため前が見えなくなったルチルは木に衝突する。
その衝突間近でアーサーはリケをルチルから奪い箒から飛び降りる。
着地はオズに任せた。

リケ「ありがとうございます」
アーサー「よかった、取り戻せて」
オズ「残り15分。このまま持ちこたえるぞ」
アーサー、リケ「はい!」

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ファウスト「時間を無駄にした?それはあんたの方だよ。スノウ」
スノウ「何故じゃ?」
ファウスト「その魔法陣は他の魔法陣の力を封印する魔法陣だ。つまり今壊された事によって封印が解かれた。」
スノウ「……まじ?」

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作者名:荒城の月 | 作成日時:2021年2月17日 19時

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