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フィガロ「見つけた」
オズ達中央の魔法使いの上空を見下ろすように浮いている。
アーサー「フィガロ様お1人のようですね」
オズ「フィガロ、まさかお前一人で私を捕まえられると?」
フィガロ「んー、どうだろう。多分無理じゃないかな」
オズ「ここには枷が多いんじゃないか?」
フィガロ「それはお前も同じだろ?それでさっき2人仲良く負けたの忘れたかな?」
オズ「……」
カイン「ここは俺が引き受ける。はやく逃げるんだ」
リケ「僕も一緒に戦いまっ!」
横からいきなり猛スピードで突っ込んできたルチルにリケは連れ去られてしまった。
その場に居たもの達はきっと突然リケが消えたと思っただろう。
アーサー「リケ!!」
オズ「アーサー、カイン。リケを頼む!」
アーサー「分かりました!」
カイン「あぁ!」
フィガロ「『ポッシデオ』」
リケを助けに行こうとしたアーサーとカインの動きが止まる。
アーサーは頭を抱え蹲り、カインは胸を抑え下を向いている。
オズ「何をした」
フィガロ「俺の得意な魔法だよ」
アーサー「はっ、ぅぁ……あぁ……!」
カイン「ふぅー……はぁっ……!はぁ……!」
2人は今恐怖で心がいっぱいだった。
これまで体感したことない叫びたくなるような、泣き出したくなるような、笑いたくなるようなそんな複雑な感情に頭がついていかなかった。
オズ「アーサー!カイン!」
アーサー「オズ様っ……!オズ様!!」
オズ「アーサー!しっかりするんだ。私ならここにいる」
フィガロ「居ないよ。どうせすぐ居なくなる。また置いていかれるんだ」
アーサー「……っオズ様…」
オズ「黙れ、私は置いて行きなどしない」
アーサー「……」
フィガロ「リケを追いかけなくていいの?」
オズ「……」
アーサー「オズ様……!ここはおまかせくださいっ!私が足止めします……!」
カイン「俺も、戦えるぜ……!」
フィガロ「……流石中央だな。結構な恐怖心を植え付けたはずだけどそれでも尚向かってくるなんてね」
オズ「……」
オズはアーサーとカインを連れてその場から消える。
フィガロ「さて、他は上手く行ってるかな?」
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ブラッドリー「『アドノポテンスム』!」
ネロ「『アドノディス・オムニス』!!」
森の中でブラッドリーとネロが戦っていた。
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作者名:荒城の月 | 作成日時:2021年2月17日 19時