魔法使いの約束(その後) (ページ3)

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ムル｢なんで怒られたのかなー？｣
ラスティカ｢ちゃんと料理をしていたのに｣
クロエ｢料理…？｣
ムル｢しかもシャイロックだけ怒られなかった！ずるい！｣

シャイロックは微笑みで返す。
ネロになんで止めなかったんだと聞かれ彼は｢止まると思いますか？｣と質問で返してネロを黙らせていた。

シャイロック｢それではチョコレートは切れたのでもう包丁は使いません。次は生クリームを火にかけて沸騰させます｣

そう言ってシャイロックは私に鍋を渡そうとしてたが私は火を付けて生クリームを火にかける。
勿論火を消す勢いで火に直接生クリームをかけた。

シャイロック｢おやおや｣
晶｢これ、沸騰する？｣
シャイロック｢しませんね｣
晶｢だよね？｣
クロエ｢賢者様は本当に料理できないんだね…。俺も全然出来ないけど流石にこれは出来るよ｣
ラスティカ｢そもそも僕は料理をしないからね｣
シャイロック｢鍋に入れて沸騰させるんですよ。やれやれ、生クリームで汚れてしまいましたね｣

そう言って彼は呪文を唱える

シャイロック『インヴィーベル』

生クリームで汚れたキッチンが綺麗になる。

晶｢お菓子作りって難しい…。｣
シャイロック｢そうですね、私も初心者の方に料理を教えるのがこんなに難しいと思いませんでした。まぁ、予想外のことばかり起こるので楽しいですけど｣
ラスティカ｢僕も見ていて楽しいよ。そうだ今の気持ちを音楽にしよう『アモレスト・ヴィエッセ』｣

そう言ってラスティカはトランペットを出す。

ムル｢いいねー！料理も捗りそう！｣
クロエ｢どんな曲を演奏するの？｣
ラスティカ｢そうだな…、ならタイトルは犠牲になった生クリームにしよう｣

そう言ってラスティカは演奏を始める。

シャイロック｢やれやれ、やはりこうなりましたか｣

シャイロックはふぅっと息を吐く。
その後いろいろありながらも5時間かけてトリュフを完成させた。

晶｢西の魔法使い達ありがとう｣
クロエ｢いいえ！｣
シャイロック、ラスティカ｢どういたしまして｣
ムル｢完成してよかったね！｣

私は西の魔法使い達にトリュフを渡す。

晶｢いつもの感謝と今日のお礼。他の人達より多めに入ってるんだ。…受け取ってくれる？｣

私は西の魔法使い達の顔を見る。

ラスティカ｢こんな素晴らしい贈り物受け取らないわけがないです｣
クロエ｢ありがとう、賢者様｣
ムル｢やったー！｣
シャイロック｢ありがとうございます｣

そう言って彼らは笑顔で受け取ってくれた。