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恩返し作戦1(東の魔法使い) ページ13

晶「う〜ん!おいひぃー!」
ネロ「そりゃよかった、まだおかわりあるからな」
晶「うん!」

夜中お腹が空いた私はネロの部屋に来ていた。
ネロの部屋は料理設備が整っているためよく小腹が空いた人たちが尋ねてくる。

ネロ「にしてもこんな時間まで起きてるなんて珍しいな」
晶「あ、ごめんね。夜中に押し寄せちゃって……」
ネロ「いや、どうせまだ起きてるつもりだったから構わないよ」
晶「依頼を片してたらこんな時間になっちゃぅて……。」
ネロ「ご苦労なこった」
晶「おかわり!」
ネロ「はいはい」

そう言って彼は笑顔で器を受け取り食事を乗せてくれた。
その時ノックの音がする。

ファウスト「ネロ、まだ起きてるか?」
ネロ「入っていいぜ」

ネロに言われファウストが入ってくる。

ファウスト「なんだ、賢者も居たのか。良い子は寝る時間だろう?」
晶「良い子だから仕事してた結果悪い子になっちゃった感じ」
ファウスト「なるほどな」
ネロ「ファウストも小腹が空いた感じか?」
ファウスト「あぁ。寝酒の為につまみが欲しくてな」
ネロ「わかった、ちょっと待ってな」
晶「ここで飲まない?」
ファウスト、ネロ「は?」
晶「…み、みんなと飲み会してみたいなぁ…って……」
ファウスト、ネロ「……」

東の魔法使い達は基本集団で何かをしたりしない。
1人を好む。私は咄嗟に言ってしまったがミスった。そうすぐ思った。

ファウスト「君、飲めないだろ。お酒」
晶「それでも…お酒じゃなくても誰かと数人で…女子会もした事ないからさ」
ネロ「……じゃあさ、明日にしねぇか?」
ファウスト「そうだな、こんな夜中じゃなくても夜だったらヒースやシノも誘える」
晶「やったー!!ありがとう!」
ネロ「沢山つまみ作っとくよ」
晶「楽しみにしてる!じゃあ明日の為にもう寝るね!仕事まだ残ってるし夜までには終わらせる!」
ファウスト「あぁ」
晶「おやすみ、ファウスト、ネロ」

私はネロの部屋を出た。

ネロ「最近賢者さん感情が読み取れるようになってきたよな」
ファウスト「そうだな」
ネロ「ほら、つまみ」
ファウスト「ありがとう」

ネロ(少しお酒が入ったデザートでも作ってみるか……)

次の日。
今晩飲み会をすることをファウストが授業終わりにシノとヒースクリフに聞いていた。
ヒースクリフ「勿論参加したいです!」
シノ「俺も」
ファウスト「そういうと思ったよ」
ネロ「なぁ、1つ提案があるんだが……」

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作者名:荒城の月 | 作成日時:2021年2月17日 19時

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