恩返し作戦1(西の魔法使い) ページ1
これは以前私が大いなる厄災に取り込まれ過去の据から心が解放された後日談である。
私の名前は晶。
異世界に来た私は賢者をやっている。
私は前の1件で魔法使い達にとてもとてもお世話になった。
私を過去から解放してくれ大いなる厄災から助けてくれた。
私はみんなに恩返しがしたいと思ってる。
そう思い手作りのお菓子を作っていたのだが…。
晶「…消し炭……」
そう、私は全く料理ができない。
料理を誰からも教わったこともないし頑張って本など買って元彼のために編んだマフラーもボロボロ過ぎて捨てられてしまったほどだ。
晶「ネロは凄いなぁ…。」
ムル「なになにー?何作ってるの?」
そこへムルがやってくる。
ムル「わーお!立派な消し炭だね!それも21個!」
晶「あはは…もはや開き直っていいのかな」
ムル「いいと思う!」
晶「じゃあはい、あげるよムル」
ムル「それミスラしか食べないやつ!ミスラの為に作ってたんじゃないの?」
晶「いや、みんなに前のお返しがしたくって。だからお菓子作ってたんだけど…」
ムル「消し炭になったわけだ」
晶「そう」
ムル「んー、わかった!ちょっと待ってて!」
晶「?はい」
そう言ってムルはキッチンを出ていった。
そして戻って来た時には人が増えシャイロック、ラスティカ、クロエもいた。
ムル「集めてきたよ!助っ人!」
晶「ありがとう!」
ちゃんと自分1人で作りたかったが1人で作れるようになるのにこのままでは1年はかかると思ってる。
この際助っ人はとても嬉しかった。
ラスティカ「賢者様は消し炭がお好きなのですか?」
晶「作るのは好きかな…。それしか作れないから」
クロエ「それで俺たちなんで呼ばれたの?」
晶「実は…」
私は魔法使い達に説明する。
シャイロック「なるほど。それでこんなに消し炭が」
ラスティカ「愛に熱が篭もりすぎて消し炭にしてしまったのですね」
晶「そうなんですよ」
クロエ「あ、賢者様敬語になってる」
晶「あ、そうなんだよね」
私は魔法使い達と心の距離を近づけるために敬語で喋ることを禁止されている。
敬語を使っていても心の距離が離れているわけでは無いが今私に必要なのは気の休みだと言うことで楽に話せるタメ口になっている。
正直言って慣れないしオズや北の魔法使い達にタメ口は結構緊張する。
晶「やっぱり慣れないなぁ」
シャイロック「積み重ねですよ」
晶「うん…」
クロエ「何を作るつもりだったの?」
晶「マカロン」
シャイロック「マカロン…」
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作者名:荒城の月 | 作成日時:2021年2月17日 19時