No.031 ページ32
彼の言葉に私は耳を疑った
確かに私は無個性ではない
だが、私の個性は人の存在自体を消すモノなので使っても他人からしてみれば使っていない、つまり無個性と同じ筈だ
「そう言うって事は私の事は調べたって事ですよね？
だったら何故そう思うのですか？」
「…目撃情報だ」
彼、イレイザーヘッドの話によると私が人を殺し、建物一軒を一瞬にして消したのを目撃した人が居た様でその人が警察の方に情報を寄せたらしい
この話を聞いて、私は目撃者が居た事よりも人の存在は消せても建物の存在は消せないという事を今日、初めて知った
もしかしたら今までで一番驚いた事かもしれない
「お前の個性は一体何だ」
この日からイレイザーヘッドである彼や警察の関係者等が私の居る病室を訪れ、事情聴取されたりしたが私は一言も喋らなかった
別に隠したい事がある訳ではない
ただ他人に、嫌いな人達に何かを教えたくなかっただけ
話さない理由はたったのそれだけだ
目が覚めてから数日が経ち、撃たれた箇所の傷も癒え始めたある日の夜の事
相変わらず私の体はベッドに固定されており、身動き一つ取れない
「暇だなぁ…」
夜なので視界は真っ暗
何も見えないし、する事もないのでそんな独り言を思わず呟いた時だった
何も音がしなかった静寂な病室に突然ドアが開く音がしたかと思ったら次は歩く靴音がだんだん私に近付いてくる
「…久し振りだな」
私のすぐ近くで歩みを止めたのか靴音が止んだ
顔も体も私には見えないので一体誰なのかと思っていたが声を聞いてやっとその人が誰なのか分かった
「腕の調子はどうですか？若頭」
両腕を失ったと聞き、私が一番心配していた人物である若頭
彼が此処に居るという事は八斎會の皆さんは無事に逃げられたという事で安心して良いのだろうか
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刹鬼(プロフ) - 星無優凍さん» 有難う御座います！更新は遅いですが頑張ります！ (2019年12月30日 13時) (携帯から) (
レス) id: 363b2bec95 (このIDを非表示/違反報告)
星無優凍(プロフ) - すごく面白いです……！更新待ってます！頑張ってください！！ (2019年12月30日 10時) (レス) id: 4137a2b23b (このIDを非表示/違反報告)
刹鬼(プロフ) - マカロンぺ朱鳥さん» 有難う御座います！そう言って頂けて嬉しいです！満足して頂ける様、頑張ります！ (2019年8月18日 1時) (携帯から) (レス) id: 363b2bec95 (このIDを非表示/違反報告)
マカロンぺ朱鳥(プロフ) - こんにちは、とっても面白いです！更新頑張ってください！また見に来ます！ (2019年8月18日 1時) (レス) id: e9d2533fed (このIDを非表示/違反報告)
刹鬼(プロフ) - パピコさん» 有難う御座います！ (2019年8月7日 8時) (携帯から) (レス) id: 363b2bec95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：刹鬼 | 作成日時：2019年7月6日 23時
