No.029 ページ30
銃声が鳴り響き一人の男性が倒れ徐々に真っ赤な血が床を染めていく
その銃声を聞きつけのか急いだ様子で数人の警察官が此方へ向かって来る
「手を挙げて武器を捨てろ！」
そう言いながら銃を構えるが私は躊躇する事なく引き金を引き、更に亡骸を増やす
数十分前の事だ
マスクをしていた事にやっと気付いた私はマスクを直ぐ様外し、改めて逃げようとしていた時に予想外の出来事が起こった
何故か殺人犯だと気付かれてしまう
気付かれる度に片っ端から消していると遂に限界がきたのか“個性”は全く使えなくなってしまった
ふと辺りを見渡すと通路の床は一面真っ赤に染まり、私の足元には一切動かなくなった亡骸があちこちに転がっている
「諦めて降参しろ！」
弾切れとなり拳銃はもう使えない
どうしようかと考えている短い間に私は大勢の人間に囲まれており一斉に銃口を向けられていた
こういう時に個性が使えたら…と今更ながら後悔するがもう遅い
しかし、拳銃は使えなくなってしまったがもしもの時の為にと隠し持っていたナイフがまだある
当然刃物が拳銃に勝てるとは思わないがそれでも私は刃先を向け抵抗を続けるのだ
命が尽きるその瞬間まで私は他人の命を奪い続ける殺人鬼
だが今では何故人を殺したいのかもすっかり忘れてしまった
「AA、手を挙げ直ちに武器を捨てろ！でなければ我々は発砲する！」
「何故私の名前を知っているのかは知りませんが敵(ウ¨ィラン)が素直に言う事を聞くと思います？なので…」
途中で言葉を切り、一番近くにいた人の元へ一気に距離を詰める
標的にされた男性は一瞬にして顔は恐怖に染まった
警察も忠告せずにさっさと撃てば良いものを…
そんな甘い行動の所為でまた一人、仲間が死ぬ事になるのだ
「殺す！」
そう言って男性の腹を刺すのとほぼ同時に銃声が鳴り響く
ふと自身の体を見てみると心臓辺りが血に染まり始め、気付いた時には私は冷たい床に倒れていた
どんどん血が流れ出し、視界もぼんやりとしている
(何も…感じない)
いつの間にか騒がしかった雑音も聞こえなくなり、至る所が痛かった体も今では何処も痛くなくなっている
次第に重くなっていく瞼に私は抵抗する事なく瞼を閉じると真っ暗な世界が広がり
私はそのまま意識を手放した
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刹鬼(プロフ) - 星無優凍さん» 有難う御座います！更新は遅いですが頑張ります！ (2019年12月30日 13時) (携帯から) (
レス) id: 363b2bec95 (このIDを非表示/違反報告)
星無優凍(プロフ) - すごく面白いです……！更新待ってます！頑張ってください！！ (2019年12月30日 10時) (レス) id: 4137a2b23b (このIDを非表示/違反報告)
刹鬼(プロフ) - マカロンぺ朱鳥さん» 有難う御座います！そう言って頂けて嬉しいです！満足して頂ける様、頑張ります！ (2019年8月18日 1時) (携帯から) (レス) id: 363b2bec95 (このIDを非表示/違反報告)
マカロンぺ朱鳥(プロフ) - こんにちは、とっても面白いです！更新頑張ってください！また見に来ます！ (2019年8月18日 1時) (レス) id: e9d2533fed (このIDを非表示/違反報告)
刹鬼(プロフ) - パピコさん» 有難う御座います！ (2019年8月7日 8時) (携帯から) (レス) id: 363b2bec95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：刹鬼 | 作成日時：2019年7月6日 23時
