ネット恋愛

5 ページ5

『こんばんは。』

今日もサイトを開いてしまった……でも、昨日と違って、クラウドさんからの返信はない。

「そりゃ、毎日はやらないか。」

なんだろ……すごく落胆してる。色々話したかったからかな？とりあえず、お風呂でも行ってこよう。









「ふぅ、すっきりしたー。」

久々の長湯だった。時計を見るとすでに日付は変わっている。

「寝るか……いや、その前に……」

１回だけ。１回だけサイトを開こう。

「来て、ないか……」

よし、寝よう！！その時だった。不意に、通知が届いた。もしかして……

『こんばんは。寝ちゃいましたか？』

クラウドさんだ……

『いえ、ちょうど寝ようと思ってたところです。』

『そうですか……邪魔しちゃいましたね。』

『いえ！！大丈夫です。』

『本当はもうちょっと早く来たかったんですけど、仕事で……』

仕事ってことは……社会人なのかな？

『クラウドさん、おいくつなんですか？』

『２２歳です。』

２２歳ってことは……５つ？６つ上かな？

『アリスさんは？……あ、女性に年齢を聞くのはよくないですよね。』

『全然大丈夫です。１６歳。高校２年です。』

『高２！？じゃあ、５つ下だ。いいな、若くて(笑)』

『５つしか違わないじゃないですか(笑)』

『高校とか懐かしい……』

『えー？そうですか？私は早く卒業したいです。卒業して、都会へ行きたい。』

『どこに住んでるの？』

『本当に田舎です。周り田んぼと畑しかないし。』

今日は、自分のことを話した。でも、クラウドさん、仕事だけは教えてくれなかったな……

6→←4 Side:海

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す